現場に伴走し、会社の挑戦を支える ― じげん法務の仕事とは

じげんグループは、グループ会社10社以上、異なる領域の事業を多数展開している。じげんの法務・リスクマネジメント部(以下「じげん法務」)は、M&Aや新規事業、スポーツチームの運営まで、多岐にわたる案件を扱いながら、常に新しい知識を吸収し、仕組みづくりを進めている。法務というと「守り」の側面が強い印象があるが、じげんでは「挑戦を後押しする仕組みづくり」も担っている。現場に寄り添い課題を解決しているメンバーに「じげん法務の仕事」について話を聞いた。(写真右から:法務・リスクマネジメント部 部長 森山・大久保・島崎)
じげん法務は少数部隊
まずは自己紹介をお願いします。
森山:じげんの法務・リスクマネジメント部 部長 兼 内部監査室マネージャーの森山です。2019年に入社し、現在は4名体制(うち1名は現在育児休業中)で法務を担当しています。
私たちの部署は日常的に発生する契約書のレビューや作成、法律相談等をはじめ機関法務・コンプライアンス対応、紛争対応や社内規程管理など法務業務を一手に担っています。
大久保:大久保です。私は2024年にじげんに中途で入社しました。新卒入社から今まで、複数の企業で法務業務に従事しています。
島崎:島崎です。私は2023年に未経験から法務として入社しました。前職は不動産関連企業で宅建士として働いていました。
皆さん、それぞれバックグラウンドが異なるんですね。
森山:そうですね。私自身も法務の経験自体はまだ10年ほどで、キャリアのスタートはメディア企業のカスタマーサポートでした。そこから内部監査へ異動し、その後、法務を経験することとなりました。
島崎も未経験でしたが、もう1名の育児休業中の法務メンバーも、以前は事業部でセールスや事務を担当していました。法務以外の経験を持つメンバーが半数以上を占めているのも、組織としてユニークな点だと思います。

座学ではなく現場から学べる、それがじげん法務
今の時代、「企業法務」のニーズはとても高くなっていると思います。色んな選択肢がある中で、皆さん、どうしてじげんに入社を決められたのでしょうか。
森山:M&Aをはじめとするコーポレートアクションの多さと、幅広い業界に触れられる点に魅力を感じました。また、既存の仕組みに従うのではなく、新しい制度やルールをつくっていけるという環境も決め手になりました。じげんはプライム上場企業としての安定した基盤があるものの、部署によっては、ベンチャー企業のように立ち上げフェーズを体験できる点は他にはない面白さだと思っています。
大久保:私も、幅広い事業に関われることが一番の魅力でした。法務は「ルールに従う」仕事になりがちですが、じげんでは「土台からつくる」仕事に携わることができます。それが私の大きなモチベーションになっています。
島崎:私は法務未経験でしたが、法務専任で挑戦できることが転職先を決める大きなポイントでした。
じげんを選んだのは、今振り返っても良い選択だったと思います。
現場との信頼関係が、仕事を加速させていく
専門性の高い仕事なので、島崎さんのような未経験メンバーの育成には難しさもあったのではないでしょうか。
森山:最初は私から指摘することも多く、苦労もあったと思いますが、現場と丁寧に信頼関係を築きながら、粘り強く努力を重ねてくれました。経験者の大久保も加わり、今では2人とも頼もしい存在です。
島崎:意識していなかったので、そう言われると少し照れますね。
森山:じげん法務のバリューのひとつとして意識していることは、「現場に適した、バランスの取れた解決策を提案できること」です。
現場の「やりたいこと」に向き合い、法的なアプローチで課題解決やリスクマネジメントを行います。正しい・正しくないだけのアウトプットでは、現場にフィットしませんし、そういった仕事はいずれアウトソーシングやAIに取って代わられてしまいますからね。
森山さんがおっしゃっている「じげん法務のバリュー」は、お二人のやりがいに繋がっていますか。
大久保:そうですね。「現場とのバランス」は、じげん法務のキーワードかもしれません。
現場の今の事業状況や、ステークホルダーとの関係性など幅広い視点をもって策を練っていくことが、難しさでもあり面白さです。
最初はなかなか自分でも「貢献できている」という実感が持てずにいましたが、自社が展開する様々な事業についての理解を深めてからは、より一層仕事を楽しめるようになりました。新しい分野に挑戦して解決策を生み出せたときや、チームで協力して取り組んだことが会社の知見としてしっかりと還元できる点は、大きなやりがいに繋がっていますね。
島崎:事業会社だからこそ、新サービスや企画の立ち上げに直接関わることができるのも醍醐味のひとつではないでしょうか。自分の仕事が会社の成長に直結していると実感できるのは大きなやりがいです。

じげんはM&Aも活発で、事業数も多岐にわたります。さらにスポーツチームも運営していますよね。案件が多く非常に大変なのでは…と思いますが、いかがでしょうか。
森山:求めるところではありましたが、想定以上で、大変ではありますね(笑)。ただ、その分経験値は飛躍的に積み上がっていますし、飽きることがありません。
大久保:じげんの良さは「法務と現場がフラット」でいられることです。
現場が私たちの提案を尊重してくれるので、スピード感を持って解決に向かうことができています。現場の挑戦をどう後押しできるか、その姿勢がじげん法務の強みだと思います。
会社の成長を支えるために、組織をさらに強くしていきたい
じげんはグループ会社も非常に多くなったので、法務の新しい仲間が必要だと思いますが、どんな人がフィットするのでしょうか。
森山:幅広い領域やサービスに触れることを楽しめる方、物怖じせずチャレンジできる方ですね。事業部やグループ会社の役員、社外の専門家など多様な人と関わるので、信頼関係を築くことができれば、その分非常にダイナミックな経験も得られる環境だと思います。
大久保:そうですよね。立場の異なる人から学び、それを自分の引き出しにできる人は非常に合っていると思います。座学だけではなく、経験の積み重ねが「現場で活きる最適解」を導く力につながっていきますね。
島崎:案件の数も幅も広いので、成長機会は豊富です。既存のルールに当てはめるだけでなく、関係者の状況を整理し、土台からつくっていくような仕事に挑戦したい方にはぴったりだと思います。

今後、じげん法務をどんな組織にしていきたいですか。
森山:当初は依頼や相談の発生ベースで対応していくという所にとどまっていましたが、今は中長期的な視点でのインシデント管理、グループ全体の法務リテラシーの向上・自立支援、定常業務の分析・効率化などにも取り組んでいます。さらに戦略的に事業を支えていくため、今後は増員とともにM&Aサポートやグループリスクマネジメントの高度化も進め、唯一無二の価値を提供できる法務組織にしていきます。
大久保:法務を「ブレーキ」ではなく「推進力」として認識してもらえる組織にしていきたいですね。現場と同じ目線で課題を整理し、挑戦を後押しできる組織をつくっていきたいです。
島崎:多様なバックグラウンドを活かし、柔軟で強固な組織にしていきたいです。会社の成長に伴走しながら、私たち自身も挑戦を続けていきます。
森山:冒頭でも話題にしましたが、じげん法務は「守りを固める」だけでなく、「仕組みをつくり、挑戦を後押しする」役割を担っています。未経験から挑戦したメンバーも活躍できているように、学びながら成長できる環境があります。
「幅広い領域に挑戦したい」「事業の最前線を法務として支えたい」と考える方にとって、じげん法務は大きな成長の舞台になるはずです。