苦しい1年目を乗り越え、新規事業をグロースさせたセールスリーダーが創る「エネピ」の未来

じげんでは、四半期毎に優れた実績をおさめた社員をMVPとして表彰している。その四半期MVPに選ばれたのは、ライフサポートDivision(以下ライフサポートDiv.)の「エネルギープロジェクト(以下エネルギーPJT)」のセールスリーダーの豊永。
プロパンガスの料金比較サービス「エネピ」の新規事業として電気料金比較サービスを立ち上げて1年、一時はサービスクローズの声も上がるほど低迷していたがビジネスモデルをシフトさせることで、見事に急成長させることに成功。
中途入社者ならではの、ポストを用意されての入社。プレッシャーに打ち勝ち、持ち前の推進力を生かした彼の成功ストーリーを語ってもらった。
入社後まず任されたのは新規事業の立ち上げ。上司と二人三脚で作り上げた「エネピ」の電気料金比較サービス
まず豊永さんの自己紹介をお願いします。
リフォームマッチングサービス「リショップナビ」や、プロパンガスの料金比較サービス「エネピ」といった、住環境に関わるサービスを展開するライフサポートDiv.のエネルギーPJTに所属しています。じげんには2022年に中途入社しました。
前職では、ウォーターサーバーの販売や電気・回線・都市ガスのテレマーケティングを担当していました。転職活動を開始したのは、「自分も新規事業を作ることができる人間になりたい」と考えるようになったタイミングでした。もともと新しいものに興味を持つ性格で、新商品やサービスに触れるのが好きだったこともありますし、1社目でも新規代理店の立ち上げ支援に携わった経験がありました。「新しいものをゼロから作り上げることの面白さをもう一度経験したい」という思いから、入社を決めました。
新規事業の立ち上げというポジションだったのでしょうか。
そうですね。面接時から新規事業の話は聞いていました。今の上司でもある事業責任者が方針はある程度固めていた状態だったんです。
テレマーケティングの立ち上げ経験が生かせるということもあり、入社後すぐに「エネピ」の電気料金比較サービスの立ち上げを任されることになりました。プロパンガスの料金比較サービスである「エネピ」が、プロパンガスに加えて新たに電気会社の比較サービスを開始する、というものです。
立ち上げはその上司と私の2人で行いました。営業活動もすべて私1人で行っていましたね。最初の1年は正直順調とは言えず、2年目の2023年7月頃に経営方針をガラッと変えました。もともとは二次代理店の立場だったところを、自分たちが一次代理店になることで、一気に業績も伸長しました。
もう少し詳しく聞かせていただけますか。
二次代理店の立場では、代理店が決めた単価や獲得方法に依存するため、各レイヤーごとに確認が必要になることで、営業スピードが遅くなっていました。
一次代理店になり電力会社と直接契約をすることで、価格や獲得方法も自分たちで決められ、確認も社内で済むことから、営業スピードが一気に向上しました。
「エネピ」のプロパンガス比較のユーザーは、戸建てやファミリー層など、電力使用量が多いユーザーの方が多数を占めます。そんな既存の顧客基盤のアセットが電力会社にとって魅力的だったこともあり、一次代理店にシフトしても、電力会社の開拓はスムーズに進めることができました。

今になって振り返ると、1年間うまくいかなかった理由は、立ち上げ後PDCAサイクルを回すことばかりに集中して視野が狭まっていたことだと思います。
広い視野でサービスを見直したときに、「自社のポジショニング」に課題がありました。この発見が決定的な転機でした。
新規事業の成長をつくる重要な第一歩を踏み出せたんですね。
そもそも新規事業だったので課題が山積みでした。いろいろな小さな課題を整理していくと、根本的な課題は「自分たちで自由にできない」ことだったんです。
そこを変えなければ、事業の成長はないと感じました。「自由にできるために」どうすれば良いかを考えた結果、僕たちが一次代理店にならない限り、自由にできないという結論に至りました。
自由な一方で、決めないといけないことも増えましたが、決めてしまえば理想的なスピードで推進することができるようになり、重要な第一歩を踏み出せたと思っています。
立ち上げて1年で、その年のプロパンガス比較の売り上げを超えることができ、今でも成長を続けています。
ここまで来るのは本当に大変でしたが、「自分で事業を作りたい」という気持ちがずっとあったので、それが実現できているという楽しさと達成感を感じながら進めていくことができました。上司と二人三脚でやっていく中で、彼の熱意や力にも本当にたくさん支えられましたね。
上司の方の存在は本当に大きかったんですね。
僕も何度も挫折しそうになったことがありましたが、彼は挫折を考えないというか、少なくとも僕にはその姿を見せなかったんです。「絶対に立ち上げる」という信念を貫いていて、その姿勢があったからこそ、僕も諦めずに続けられたんだと思います。
正直言って暑苦しいくらい(笑)、サービスへの愛が本当にすごいんです。一緒に仕事をしている中で、パッションや熱意が日々伝わってきます。言葉で伝えるだけではなく、彼の姿勢や行動からも感じていますね。一緒に食事をしているときや出張中も、ずっと「エネピ」の話をしているんですよ。
そういう姿を見ていると、彼の下で働く僕らも自然と「エネピ」が大好きになっていくんですよね。「エネピ」に関わるメンバーは、みんな本当にサービスを愛しています。

「ユーザーのために」を常に第一に考える、信頼できる仲間たち
豊永さんは18期4QのMVPを受賞されましたね!その時の心境はいかがでしたか。
まず初めに思ったのが「安堵」でしたね。「エネピ」の電気料金比較サービスは、立ち上げたものの、一時はクローズも検討されるくらいにどん底まで落ち込んでいたので、そこからMVPをいただけるまで成長して、それがきちんと全社的に認めてもらえたことで本当に安心しました。
実は入社当初、じげんで飛び交うビジネスワードが全くわからない言葉ばかりで、自分が輝けるか心配に思っていた時期もあったんです。日々切磋琢磨していく中で、少しでも組織に貢献できていることが証明できたので、素直に嬉しかったですね。
豊永さんが考える、「エネピ」の魅力・強みはなんですか。
「ユーザーのために」を一番に考えているところです。
電気の販売や切り替えの提案を行っている会社はたくさんありますが、現在使用している電気よりもさらに高い料金を提示しているところも少なくありません。
提案時に、「月々10%安くなる見込み」といった抽象的な説明をするケースも多々あります。
私たちはそうした曖昧な表現を避け、具体的で詳細な情報を提供することを徹底しているんです。年間でどれくらい安くなるかシミュレーションを具体的に提示し、年間の節約額をきちんと伝えて、ユーザーさんが納得・安心して電気を契約できるよう努めています。
上司をはじめ、チーム全体が「ユーザーのために」ということを最優先で考えているのは日々のコミュニケーションからひしひしと感じています。みんなが「誰のために」「何のために」向かっているのかが共有できているので、仕事がしやすく、楽しいと感じる部分が多いですね。
世の中的に見たら、自分の仕事や、携わるプロダクトが好きだと胸を張れる人って実はそんなに多くないと思うんですけど、僕は本当に「この仕事がめっちゃ好きだ」と周囲によく話しています。それぐらい、自分にとって大切な仕事でありサービスなんです。

もちろん、サービスが大きくなっていく中で新しい課題も見えてきています。
現在、電気料金比較サービスのコンシューマー営業部隊は50名程の規模に拡大しています。
私はそのマネジメントに携わっているのですが、人数が増えてくるとどうしても隅々まで状況が見えづらくなってくるのが課題だと感じています。
立ち上げ当初は、彼らが実際にお客様にどのような対応をしているのか、細かい部分までしっかり目を通していたのですが、現在は数字での判断が増えてきています。それ自体は効率的ではあるものの、人数が増えれば増えるほど、現場を見て質を担保する仕組みが必要だと感じています。今は、構造的に質や状況を把握できる仕組みを試行錯誤している最中です。
サービスが一番大切にしている価値観や目指している世界観を、自分の言葉で直接伝えないと、現場の人には意図が十分に伝わらないことがあると、前職の経験を通して学びました。今後組織がさらに拡大を続けても、しっかりと伝えていくことは諦めないようにしていきたいですね。
組織をマネジメントするうえで、とても素敵な考えですね。最後に、今後の目標について教えてください。
「エネピ」と言えば誰でも知っていると言われるような、市場のスタンダードになるサービスに育てていきたいと思っています。
「エネピ」は今では電気に続いて都市ガス事業も加わり、光熱費やエネルギー分野全体の事業拡大を視野に入れた取り組みを進めています。光熱費に関する情報は「エネピ」に聞けば何でもわかる、そんな世界観を作り上げたいですね。これが、私たちが目指すサービスの形です。
個人の話をすると、実は私はマルチタスクが苦手で、多くのことを同時にこなそうとすると、どうしても一部が疎かになってしまうことがあります。一部の業務を自動化したり、他の人に託したりして、もっと効率的な仕組みを作ることが必要だと感じてはいるものの、自分の責任感や当事者意識が強すぎるせいで、自分一人で抱え込んでしまうことも多いです。それを乗り越え、他のメンバーに業務を任せていくことで、自分自身はより注力すべきコアな部分に集中できるような体制を整えたいです。
あまりにもマルチタスクが苦手過ぎて、よく「エネピ」のメンバーには、「それなら私たちに任せてください」とよく声をかけられます。みんな忙しい中でも助け合えるチームで、本当に信頼できる仲間たちです。このメンバーに支えられているからこそ、自分が抱えている課題も乗り越えられると信じています。みんなで力を合わせて「エネピ」をさらに成長させていきたいです!