じげんのサステナビリティ02 |独自のカルチャーで地域と価値共創を目指す、じげん大分オフィスの働き方
じげんは創業15周年を機に、2021年夏に大分オフィスを開設。大分オフィスではサステナビリティの取り組みのひとつとして、自治体や教育機関と連携しながら、雇用創出やIT人材の育成、地域活性化を目指し活動している。今回は大分オフィスのメンバー3名に、大分オフィスの働き方について話を聞いた。
多様性あふれる大分オフィスのメンバー
まずはじげん大分オフィスでの業務と、入社した経緯を教えてください。
熊谷:私は2021年10月にじげんに入社しました。所属は住まいDiv.の価値向上チームで、担当サービスは「スモッカ」です。主に追客代行という業務を担当しています。
私は大分県の移住者支援制度を利用して関東から移住し、じげんに入社しました。
大分県ではIT推進プロジェクトを行っており、無料でプログラミングの勉強ができる「OITA CREATIVE ACADEMY」という私塾があります。そこで学んでいた時に、オンライン合同説明会に参加したことがきっかけでじげんを知り、入社することになりました。
人事担当者から話を聞いている中で、じげんはエンジニアの勉強を独学でやりながら別のポジションで入社したとしても、社内でポジションチェンジすることも可能な会社であることも魅力的でした。
大分県ではIT企業が少ないので、自分の入りたい業界にマッチしていたのも入社を決めた理由のひとつです。
楳木:私は2021年9月に入社しました。大分生まれ、大分育ちです。
担当部署は求人Div.で、求人の原稿修正などを担当しています。
じげんを知ったのは、ちょうど仕事を探しているタイミングに、じげん大分オフィスの立ち上げメンバーを募集していたのがきっかけです。拠点の立ち上げメンバーになれることもワクワクしましたし、オフィスも自宅から近かったことに縁を感じ、入社しました。
西尾さんは、大分オフィス開設のタイミングで本社から大分に赴任したんですよね。
西尾:はい、私は2017年に新卒でじげんに入社し、ずっと東京本社で仕事をしていて、2021年から大分に移りました。業務は、「リショップナビ」などのリフォーム事業を手掛けるライフサポートDiv. と、横断組織 企画マーケティングUnit. のプロジェクトマネージャー(以下PM)のかたわら、現地採用や現地の大学とのリレーションなどのサステナビリティ活動も推進しています。
熊谷さんと楳木さんは、じげんに入社する前は、どのようなキャリアを歩まれてきましたか。
熊谷:私は、プロパンガスの切り替え営業や英語の塾講師、金融の営業などをしてきました。
転職を考えていた頃がちょうどコロナで求人が減っていたこともあり、職業訓練校に通ってエンジニアの勉強をすることにしたんです。フロントエンドエンジニアの勉強をしつつ、派遣社員としてシステム開発会社に入りPMOを行っていました。振り返ると、本当に色々な仕事をしていましたね(笑)
楳木:私はじげんに入社する前は地元大分の老舗バス会社で働いていました。創立120年くらいの古い会社です。
そこの広告代理店で、新聞とWEB広告の営業を行っていました。
バックボーンは違えど、じげんの今の仕事に活かせるご経験をされている印象です。 大分オフィスの開設背景から現在の体制について、教えていただけますか。
西尾:「大分オフィス」は、大分県が抱える課題「20代〜40代の県内就職率の低下」の解決に向けて、2021年の夏に新設しました。大分県は、「IT企業」という就職口が少なく、若者が他県へ移住してしまうことも多いようです。大分でのIT人材の育成と、地域活性につながることを事業活動と並行して進めています。
従業員は12人在籍していて、男女比は3:9と女性が活躍するオフィスです。担当部署が大分オフィスに集約されているわけではなく、これまでの経験を生かしてもらえるような配属なので、部署は別々です。
常にオフィスで働いているわけではなく、出社・在宅かを自由に選んで働いています。部署は違っていても、大分オフィスのみんな仲が良く、交流する機会もとても多いですね。
大分ならではのカルチャーと豊かな環境
西尾さんから見て、東京本社との違いや大分オフィスならではの魅力は何でしょうか。
西尾:東京本社と比べて、カルチャーが違うと感じます。
東京本社はITベンチャーらしい雰囲気があり上昇志向の高い社員も多いイメージですが、大分は割と落ち着いていますね。良い意味で、ガツガツしていなくて、堅実。もともとITと関係のない業界にいた社員もいるからか、仕事に対する責任感が強く、やるべきことをしっかりやってくれるメンバーが多いと思います。与えられたミッションに対するコミットがすごく高いと感じますね。
オフィスの人数が少ないこともあり、とにかく仲が良いです。
委員会活動やランチなど、メンバーみんなで集まる機会も多く、部署が違っていても横のつながりが強い所が魅力だと感じますね。
熊谷:確かに社員同士すごく仲が良いですよね。部署が違って仕事での関わりは少なくても、飲み会やゲーム大会などで仲良くなっています。人数が少ないのでみんなで何かを一緒にやる機会が多いです。
熊谷さんは以前東京で働いていたそうですが、大分に移住して変わったことはありますか。
熊谷:1番変わったのは、毎日の通勤のストレスがなくなったことです。今はバスで通勤しているのですが、家からオフィスが結構遠いにも関わらず、人が少ないのでほぼ座れますし1本で行けます。東京の通勤とは大違いです。
楳木:確かにこの前東京本社に行った時、人が多くて通勤が大変そうだなと思いました。電車も多くて、移動するのが難しかったです。
熊谷:私もよく、乗り間違えてましたよ(笑)。東京にいる時から感じてはいましたが、大分に来て通勤がすごくストレスだったことに改めて気付きました。大分はそのようなことはなく、人も穏やかな気がしますね。
西尾さんは大分に移住して、休日の過ごし方など変わりましたか。
西尾:公私ともに、実はあまり変わってないです(笑)。家にこもっていることも多いですね。
熊谷:西尾さんも私も、車を持っていないので大分の土地を楽しみ切れていない部分がありますよね。やっぱり車があった方が、大分は楽しめると思います。
楳木:車があると、大分は本当に活動範囲が広がるのでおすすめです。1番近い所だと別府ですね。
大分ではドライブの定番の場所です。ちょっと遠いですが、福岡の近くの中津もぜひ行ってほしい所です。福岡までも大分からは車で2~3時間くらいで行けます。
先ほど仲が良いと伺いましたが、社員同士で休日にでかけたりすることもありますか
西尾:この前社員みんなで登山に行きましたよ。オフィスにその時の写真も飾ってあります。
熊谷、楳木:行きましたね~!
西尾:「来週末、空いてますか?行ける人~?」みたいな軽いノリで、たまたま予定が合う人で集まって行きました。すごく楽しかったです。
大分の若者の働く環境について
大分が地元の楳木さんは、じげんに入社すると決まった時、周囲の方の反応はいかがでしたか。
楳木:親は少し心配していましたね。「こんなに若い会社、大丈夫?」って(笑)。
それというのも大分では地場産業の信頼が厚く、就職活動のときに周りの大人たちは地場産業を勧める風潮はあると思います。だからなのか、新しい会社にはなかなか入りづらいという雰囲気は地元で育った人間は感じているかもしれませんね。
その一方で、実際地場産業に入ってみると、考え方や仕事のやり方が現代のスタイルにアップデートされていない部分が多いことから働きにくいと感じている若い人は少なくないと思います。
実際働いてみて、じげんは働きやすいですか。
楳木:はい。以前働いていた所では上下関係がはっきりしていたこともあり、1日のスケジュールもきっちりと決まっていました。
じげんは「自分のことは自分で」といった雰囲気で自由度も高く、私にとってはとても働きやすい会社です。
自由度が高い分、きっちり決められていないのでやることを自分で決めて推進していくことが必要とされます。正直に言うと、最初は戸惑いました。「決められたことをその通りやる」だけではダメなんだ、と気付かされましたね。
そこからは、たくさん質問するようになりました。わからない部分や不安な所は素直に、とことん人に聞くようにして、意識的に自分を変化させているところです。
じげんらしさ✕大分らしさが融合した、独自のカルチャーをつくっていきたい
熊谷さんは大分と東京の文化の違いを感じる場面はありますか。
熊谷:大分では知らない人に話しかけられることが多い気がします。街中で普通に話しながら歩いていると、おじいちゃんおばあちゃんが急に会話に入ってきたり(笑)。
やっぱり人が温かくて、みんな気さくですね。
西尾:心を許すまではハードルがあるけど、それを超えるとすごく仲良くなるイメージがありますね。
熊谷:確かにそうですね。楳木さんも最初はよそよそしかったけど、しばらく経つととても仲良くなりました(笑)。
大分県は、新しい取り組みをすごく推進しているイメージがありますよね。
熊谷:それはすごく感じますね。移住を検討している時にいろいろな県を調べましたが、ここまでITを県をあげて推進している県はなかなかありませんでした。私が利用した大分移住支援制度は今も利用できるので、興味のある方はぜひチェックしてみることをおすすめします。
大分オフィスでこれから取り組みたいことはありますか。
西尾:大分県の皆さんと、「やってみたいな」と思うことをしっかりカタチにしていきたいですね。じげんの既存サービスと連携した取り組みや、ボランティア、あとは大分オフィスのメンバーをもっと増やしていけるようにしたいと思っています。地元大分の方や、東京をはじめ全国の方にも「大分オフィスで働いてみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。
熊谷:私は地方創生に興味があって、事業継承に関わるビジネスができたら良いなと思っています。大分には後継者不足に悩む企業が登録しているサイトがあるのですが、そこに携わって大分オフィスで何か1つ新たな事業ができたら面白そうですね。
楳木:大分の学生に、もっとじげんを知ってほしいなと思います。
専門学校に進む人は、提携している医療系などにそのまま就職する人が多いですし、大学に進む人は、県外に出て行ってしまう人が多いです。地元にも、じげんのように新しくて自由に働ける会社があるということをもっと知ってもらいたいですし、じげんのような企業が増えると大分の若者は喜ぶと思います。