じげん新卒研修のリアル | 2024年度 事業立案研修レポート

じげんでは、若手社員がより一層活躍できる会社にしていきたいという想いから、3年間の新卒育成プログラムを設けています。(※詳しくはこちら)
本記事では、入社後半年が経過したタイミングで実施している「事業立案研修」についてお届けします。
「事業立案研修」は、その名の通り事業プランを計画・発表をする研修です。毎年テーマやチーム編成を変え、新卒1年目の研修プログラムとして実施してきました。
今年度は、チームワークではなく、個人ワークでの実施となりました。個人ワークといっても、「バディ」や「メンター」と呼ばれる新卒を中心とした先輩たちのサポート付きです。
最優秀プランに選ばれた、比較事業を展開するパートナーソリューションDiv.エンジニアの高杉が、本研修をレポートします。
事業立案研修2024年度の概要
今年度の事業立案研修は、マネージャー陣からなるメンターやバディとタッグを組み、アドバイスやサポートを受けながら2ヶ月間事業立案を行う研修です。
事前に与えられた複数のテーマの中から自分で選択し、最終発表では役員の前で自分の取り組んだ事業立案についてプレゼンテーションを行います。
こうした一連の研修を通して事業立案の型を学び、さらには主体性、巻き込み力、プレゼン力などじげん社員ならびに事業家として必要なソフトスキルを向上させることを目的にしています。
24卒による、等身大の研修レポート
じげんの24卒、パートナーソリューションDiv.でエンジニアをしている高杉です。
本研修のテーマは、たくさんある中から、興味・関心の高いものをいくつか選んで提案することができます。
「現在の事業のクロスセル商材プラン」や、「高LTVのビジネスモデルを再構築プラン」など、現場で上がってくるような課題に取り組めるものばかりでした。どのテーマを選んだとしても、学びがあることは目に見えており、面白そうなものばかりでした。
テーマを選び、草案をつくり、その領域で活躍しているマネージャーや事業責任者の方にメンターについていただき、自分のプランを仕上げていきます。
私が選んだテーマは「海外富裕層顧客への越境不動産仲介事業の方針」です。じげんのグループ会社のビヨンドボーダーズでは、現在日本人への海外不動産仲介事業を行っています。(JO事業と呼称)次にとる戦略として、海外富裕層顧客への仲介事業(OJ事業と呼称)の立ち上げを計画しており、その方針を考えてくるといったものです。
このテーマを選んだ理由は2つあり、ひとつに国内の市場が縮小していく中、「海外顧客に目を向けるのがこれから必要そうだ」と常日頃から感じていたことと、選べるお題の中で1番自分の生活から遠く、そこに面白さを感じたからです。
各作業フローに沿って、取り組んだこと・自身の立案内容を解説
まず私は、最初に既存事業についてのキャッチアップと事業領域の調査を行いました。
ドメイン知識については、ほぼゼロの状態です。越境不動産取引は具体的に何をやっているのか、海外の不動産はどうやったら買えるのか全く分かりませんでした。
まずは手始めにビヨンドボーダーズのサイトや、サービスのセカイプロパティの記事を参照しながらインプットを進めます。現事業でどういった商材・顧客を抱えているのか、「オフプラン・レディプラン」などの用語について学習しました。
ですが、メンターとの壁打ちで、自分では調べきれていない新しい情報がどんどん出てくるので、先輩方の事業運営に必要な知識の広さと深さに舌を巻くと同時に、「事業を始めたい」と思った時には、その事業について知識のある人から教わるのがベストだと思いました。
その次に、どんなターゲットが考えられるか調査しました。ひとくちに「海外富裕層」といっても様々な国の様々な事情がこの世界には存在します。どの国の人たちに日本の不動産を買ってもらえるのかを調べる必要があります。
以下のようにスプレッドシートに日本と関係性の深そうな国をリストアップし、どの国の人に対してどういった商材を売ることができるのか1週間程悩んでいました。
「そのターゲット単価とIDのボリュームはどれくらいなのか」、「競合に勝てる要素は」など、適宜メンターに壁打ちしつつ、最終的に中国人富裕層をターゲットに据えることにしました。理由は3つあります。ひとつに国内の不動産不況などマクロ要因から日本の高単価物件の投資需要が高まっていそうなこと、2つ目にターゲットの数が多く、単価も高そうでTAMが大きそうなこと、3つ目に大手の競合が活用しきれていないライブコマースのチャネルを通じて市場に潜り込めそうだったことです。
ライブコマースという概念は日本では聞き馴染みがないかと思いますが、配信で商材を紹介し、購買行動に繋げる中国で急成長中の販売チャネルのことです。このライブコマース上での不動産売買のGTVがかなり伸びていることから、このチャネルを通じて日本の物件を紹介・販売に持ち込むことができるのではないかと考えました。
こうしてスタートから1ヶ月が経過し、中間発表のプレゼンを行いました。
結果は散々たるものでした…。自分で話していて聞き手の注意を引けていないな、と感じるのは悲しいものです。
原因としては、マクロ要因にフォーカスしすぎており、「具体的にどういったアクションをとるか」について全く話せていませんでした。常識を語っただけで、競合との差別化や事業を運営していくにあたっての自分のアイデアについて全く整理できていなかったのです。
最終発表まで残り1ヶ月。
どういう打ち手を行っていくのか、アクションプランの制定に全力を尽くしました。どうやって市場に入っていくか、どうやって競合と短期的、長期的に差別化していくか、新規事業を立案するその難しさを体感しながら進めていきました。考えてきたアイデアについてメンターと壁打ちし、「やりたいことはわかるけどそれは戦術になっていない」など厳しいフィードバックを数々もらいながら修正を重ねていきます。「事業を考える人ってこういうふうに考えるんだ」と日々発見や学びがあり、それがとても刺激的でした。
ビジネス書や事前の研修を通して知識としては持っていても、それらは身についていると言えるものではなく、事業をつくっている現場の人と直接話して壁打ちすることで、「事業をやる時にはそういうふうに考えるのか!」と初めて体感として腹落ちする。この研修を通してでなければ決して得られなかったであろう知恵の数々に少し興奮していました。
そうした考え方だけでなく、どう魅せるか、最終発表前のプレゼン練習では資料をどう相手に伝えるかについてもアドバイスいただき、大慌てで直前に資料を修正したこともありました。これら壁打ちから得るものは大きく、自身の考え方、事業に対する捉え方の変化からこの2ヶ月での自分の成長を実感することができました。
こうして迎えた最終発表。
役員の方々に半日以上付き合っていただく貴重な場だったので、少しでも「面白い」と思っていただける瞬間を作れるように心がけました。伝えたいことを時間内にうまくまとめて発表できたと思う一方で、「図案などを工夫することでもっと説得的にロジックを述べることができる」と後にメンターにアドバイスいただき、そうした見せ方についてやアクションプランの具体性、ターゲットのニーズ分析についてもあらゆる面で自分はまだまだ成長できるなと振り返ってみて思いました。
事業家になるための道は長そうです。
また、役員の方々の質疑応答を通じて「役員レイヤーになるとこんなことを考えるのか」という発見もあり、他の新卒メンバーの質疑応答を通して役員陣の知見と知識の広さ、視点の鋭さに驚きました。もっと社会で起きていることについて広く興味を持ち、適宜知識をアップデートし続けねばと痛感する最終発表でした。
研修で学んだこと、今後の業務へ活かしたいこと
私が研修で学んだことは事業作りの難しさです。既存の競合ができていない穴をどう突いていくのか、その穴をどう広げていくのか、そしてそれは顧客のどんな課題を解決するものなのか。抽象的に思考してみたり、具体的なリストを作ってみたり、視点を広げ、狭めて様々な角度から今起きていることを見つめる必要があります。そしてそれは難しいからこそ価値があるものだとも思います。
きっと世の中にはまだ取り沙汰されていない穴がたくさんあり、それらは発見されて拡大されるのを待っている、そして誰かがその穴をこじ開けなければ人類は停滞してしまう。知恵を振り絞り、その穴を一生懸命に見つけてこじ開け、もっと世の中を良いものにしていく存在が事業家であり、私たちの目指すべき姿なのでしょう。だからこそ私たちは例えそれが答えのでない難しい問いであったとしても考え続けるべきなのだし、試せるなら試し続けるべきなのだと今は実感しています。
もちろんこの研修で事業作りの型、どういうふうに思考していくかといったノウハウをたくさん学びましたが、1番学んだのは事業家としてのスタンスです。
それは書籍から得られるものではなく、直接事業家と対峙して意見交換することでしか得られないものです。だからこそこうした研修の存在はありがたく、役員の方々、メンターやバディの方、プロジェクトを立ち上げてくださった方々や協力いただいた全ての方々に本当に感謝しています。
今後こうした知見を元に「観察」を通じて業務に生かしていきます。
プロジェクトのリーダーたちがそのプロジェクトをどう引っ張ろうとしているのか、スタンスやノウハウを学んだ今ならより深く理解できるはずです。それらを理解せず業務を行うのと理解して業務を行うのでは結果に雲泥の差が出るでしょう。なので会議をよく聞き、自身の携わるプロジェクトがどこへ向かっているのかはっきり認識した上で日々の業務に生かしていきたいです。そしてもしアイデアや疑問が生まれたら、積極的にぶつけていきたいですね。


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Jobs 【新卒】2026年度卒採用(26卒)
summary-
募集コース
▼ビジネスコース
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また、新サービスの企画や新規事業の立ち上げなどに際して、リーダーシップを発揮していただくこともあります。
【マーケティング】
多岐にわたる事業領域・プロダクトのマーケティング戦略策定から実行まで一気通貫で担当し、デジタルマーケティング全般とサービス企画の経験を積むことができます。
【コンサルティングセールス】
運営サービスへの新規取引営業だけではなく、クライアント観点からのサービス改善や商材企画や設計などの営業戦略立案などにも取り組み、コンサルティング力や課題発見・解決能力を磨くことが出来ます。▼エンジニアコース
自社開発メディア開発を通じ、フロントエンド~バックエンドまで幅広く経験し、エンジニアリング力だけでなく事業開発能力を持つエンジニアを目指すことができます。
※使用言語(一例):Ruby、PHP、Python、HTML、CSS、JavaScript
【エンジニア】
運営サービスの企画・開発、保守・運用および新規事業・新規サービスの企画・開発を担当。さまざまな職種のメンバーと企画の段階からプロジェクトに参画することで、エンジニアの領域のみならずビジネスの視点を伸ばすことができます。
【データサイエンティスト】
データサイエンティスト視点での課題発掘、施策提案、実装、分析、検証を行い、ビジネスサイドのメンバーと共に、サービス・事業のグロースを目指していただきます。▼経営戦略コース(配属確約)
役員直下で経営・財務・投資の中核機能を担う経営戦略部において、社としての重大な意思決定に係る業務・プロジェクトに1年目から従事していただきます。上場ベンチャー企業の経営企画、M&Aのソーシング~デューデリジェンス、資本市場や金融機関との折衝など、チャレンジングな機会を通じて、中長期的な目標に向けて全社を牽引する実行力、決断力や、担当分野における深い専門性を身につけられます。 -
応募条件
<全コース共通>
2026年4月・10月に入社可能な方
※2026年4月以降に卒業予定の方や中退の方は、エントリー時にお知らせください
※卒業3年以内で正社員としての就業経験のない方は新卒として応募可能です<エンジニアコースのみ>
▼エンジニア
<必須>
・MVCフレームワークを用いてWebサービスを開発した経験がある方
※個人・チーム不問
※授業やハッカソンなどでの開発経験も含む
・プログラミングだけでなく、ビジネスやサービスの分かるエンジニアとして活躍したいとお考えの方
<歓迎>
・長期インターンシップなどで業務経験のある方
・アプリケーション開発~リリース経験のある方▼データサイエンティスト
<必須>
・機械学習や統計分析に関連した研究を行っている、もしくはインターンシップでの業務経験をお持ちの方
・Python、Rなどの統計解析言語やプログラミングの知識・利用経験をお持ちの方(文理不問)
・事業やサービスをグロースする手段、新たな視点としてデータサイエンスを活かしたいとお考えの方
<歓迎>
・マーケティングにおける最適化や効果検証に興味のある方
・レコメンドや検索ランキングの改善に興味のある方
・深層学習/強化学習/ベイズ/因果推論等の先進的な技術領域に触れている方
・Kaggle等のデータサイエンスコンペティションへの参加経験がある方 -
求める人材(こんな方に!)
▼ビジネスコース
- 様々な事業や職種を経験して、ゼネラリストになりたい方
- 若いうちからビジネス感度を高めたい方
- 幅広い業界・業種の知識・知見を身につけたい方
- 0→1、1→10、10→100を経験したい方
- 多才なプロフェッショナル人材から多くのことを学びたい方
- 早期から責任あるポジションに就きたい方
▼エンジニアコース
- 技術力だけでなく、事業やビジネスが分かるエンジニアになりたい方
- 目標から手順を逆算した上で必要な技術を身につけ、自分で推進する力を持っている方
- 自分の頭で考えて、失敗を恐れずに提案することができる方
- 自ら新しい技術を学び、ユーザーに還元できる方
▼経営戦略コース
- 様々な問題・課題に対してEntrepreneurship(圧倒的な当事者意識)を持ち、自らが主体となって行動できる方
- 社会の課題を解決していく志を持っている方
- 高いリーダーシップ・戦略思考・分析思考を持ってインパクトを残してきた経験のある方
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雇用形態
雇用形態:正社員
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試用期間
6ヶ月
※試用期間中の待遇などに変更はありません。 -
勤務地
勤務地
勤務地はご希望を考慮の上、配属部署・職種によって決定します。
※東京本社所在地:東京都港区虎ノ門3-4-8
※東京(本社)をはじめ、名古屋・大阪・京都・大分各オフィス、グループ会社拠点などに配属の可能性があります(雇入れ直後)
東京本社及び労働者の自宅
(変更の範囲)
会社の定める場所(労働者の自宅を含む)▼リモートワークについて
基本的にはオフィスへの出社を推奨していますが、在宅勤務を組み合わせたハイブリッド勤務を標準の勤務体系としています。
在宅勤務は、月最大8日まで(試用期間中は月最大4日まで)利用することができます。
※所属長の判断により、出社勤務となる場合あり -
勤務時間
フレックスタイム制
・1日の標準労働時間8時間
・コアタイム10時00分〜16時00分
・フレキシブルタイム (始業)7時00分〜10時00分 (終業)16時00分〜22時00分
※所属長の判断により、固定勤務となる場合あり
※所定外・休日労働を命じる場合あり -
休日・休暇
完全週休2日制(土日祝)
会社カレンダーにより定める夏期休暇および年末年始休業
年次有給休暇(時間単位での取得も可能)
その他、法令および就業規則に定める休暇 -
給与
▼ビジネスコース
初期月給:300,000円 +各種手当
(入社当初から成果に応じてQ毎に評価/昇給アリ)
想定年収:372万円~
※初期月給には固定残業手当(45時間分):78,035 円を含む
※45時間を超過した時間外労働の残業手当は追加支給。
※時間外労働が月間45時間以下であった場合、残業時間過少者奨励金を支給(10,000円)
※想定年収金額は残業時間過少者奨励金を含んだ場合
※加えて全社業績・個人の実績により業績連動賞与支給▼エンジニアコース/経営戦略コース
初期月給:300,000円~420,000円 +各種手当
(これまでのプロダクト作成などのご実績やスキルに応じて、当社基準で初期月給を個別提示させていただきます。)
(入社当初から成果に応じてQ毎に評価/昇給アリ)
想定年収:372万円-504万円~
※初期月給には固定残業手当(45時間分):78,035 円~を含む
※45時間を超過した時間外労働の残業手当は追加支給。
※時間外労働が月間45時間以下であった場合、残業時間過少者奨励金を支給(10,000円)
※想定年収金額は残業時間過少者奨励金を含んだ場合
※加えて全社業績・個人の実績により業績連動賞与支給 -
待遇
【保険】
各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
※関東ITソフトウェア健康保険組合【交通費】
全額支給【受動喫煙防止のための取組み】
屋内原則禁煙(喫煙室あり)【福利厚生】
・ベネフィットステーション(福利厚生サービス:グルメ・レジャー・ショッピング・スポーツ・旅行等で利用可)
・わくらぶ(社内クラブ活動支援)
・社内通貨”GAT”(一人毎月1000円分を受け取り、特にお世話になった人へ感謝の言葉と共に贈る制度)
・誕生日お祝い(誕生月に1万円分のデジタルギフトを支給)
・じげハン(社員紹介採用決定でインセンティブ支給)
・社内コミュニケーション支援(年4回の全社飲み会、3カ月3回の交流ランチ補助、部署キックオフ費用負担)
・N-minutes(1日20分間昼寝ができる制度)
・Pday(1時間単位の有給休暇制度)
・ファミリーサポート休暇(家族や同居人、同居のペットとの行事で取得可能な特別有給休暇)
・バカンス休暇(勤続年数に応じて付与される特別有給休暇)
・資格取得補助制度
・書籍購入・社外セミナー参加補助制度
・各種社内研修・勉強会
・慶弔金制度
・副業制度(詳細条件あり)
ほか -
選考の流れ
応募コースやご参加いただくイベントによりご案内するステップが変更となる場合がございます。
イベント参加
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ES選考
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面接・面談(3~5回)
+適性検査
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内定※面接・面談は基本的にオンラインで実施いたします
※ご応募いただいてから1日以内(年末年始、GWを除く)にメールでマイページのご案内をお送りいたしますので、ご確認をお願いいたします -
よくあるご質問
こちらをご覧ください→FAQ
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