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じげんのテック

新卒マーケティング担当者が活躍するにはSQL勉強するしかないってハナシ

12.20.2022

概要

Webマーケティング初心者の方、Webマーケに興味がある方、裁量がもっと欲しい新卒・インターンのアナタへ向けた、SQLを用いたデータ分析の重要性について書いた記事です。
長文がつらつらと書いてある本稿ですが、要するに言いたいことは、

  • Webマーケティングは未経験でも活躍できる
  • マーケターが活躍するということは、新しい利益を上げる仕組みを考えるということである
  • そのため、現状の業務の理解はもちろん、今まで考えられてこなかった切り口を初心者が考えられればOK
  • しかし、知識も経験のない人が別の切り口を経験者に提案するのは難しい
  • 無い知識と経験の代わりに部署の役に立つ動きをしたり、データを元にした仮説を出すことで戦おう
  • その手段として適しているのがSQL

ということです。

目次

  • はじめに
  • マーケティング職について
    • マーケティングとは
    • Webマーケティングとは
  • データ分析ツールについて
  • SQLとは
  • WebマーケターにおけるSQLの重要性
    • 別の切り口からの分析ができる
    • 数値管理体制を構築できる
    • サイト構造の理解が早い
  • おわりに

はじめに

株式会社じげんの半田です。
求人Div.に所属しており、マーケティング部門の担当者をしています。
求人Div.3つの求人サービスを運用しております。
正社員、派遣、アルバイトなどの幅広い求人情報を扱っており、全国のアルバイト情報を扱っている「アルバイトEX」、正社員求人を専門に扱っている「転職EX」、求人看護師の求人を専門に扱っている「看護師求人EX」があり、これらサービスには複数の企業からいただいた求人情報を掲載させていただいているという特徴があります。

年次で言うと2022年新卒入社ですが、インターンとしての勤務もしていたので、じげん歴は2年目に入りました。

全くの未経験で入社してから、さまざまな経験をさせてもらってます。
今年もそろそろ終わりに近づき、自分の業務を思い返していたら、
「SQLやっててよかった、、、」
と思ったので、全ての初学者マーケターに共有したく、必死にキーボードを叩いています。
長くなりますが、よろしければご一読ください。

マーケティング職について

一概にマーケティング職とは言っても、会社によってやることは多種多様です。
基本的には、
市場調査
商品、サービス企画、開発ディレクション
広告運用
などの業務が存在します。

マーケティングとは

どのような価値を提供すれば、ターゲット市場のニーズを満たせるかを探り、
その価値を生み出し、顧客にとどけ、そこから利益を上げること。

コトラーの言葉を引用していますが、ニーズを探り、価値を届ける、この本質を守ることが大切です。

温泉処の売店を例に取ります。

お客様が何を求めているかを調査し、どんな価値があれば買っていただけるかを考え、適切な商品を仕入れ、集客をし、利益を上げます。お客様の求めているものと自分たちが届けるものに乖離があれば、当然利益は出ません。

Webマーケティングとは

ECやWebメディアなどを中心に行われるマーケティングです。
マーケターはSEOやリスティング広告、アフィリエイト広告などの施策実行を主な業務とし、
先程のマーケティングの概念的な考え方に対して、比較的集客手法に寄った言葉だと個人的には思っています。

Webマーケティングが従来のマーケティングと異なる点は2つです。
・行った施策が数値として反映される点
・お客様の顔が見えない点
です。

従来のマーケティングで一例に上げられるのはチラシ配りや交通広告の掲示などです。
これらは、何枚配ったか、何か所に掲示したかで行動の数値化はできますが、購買(集客)人数に至るまでのプロセスを数値化することは難しいとされていました。

一方で、Webマーケティングでは、広告を見た人、詳細情報を見た人、購買(集客)に至るまでのプロセスが数値化されるので、施策に対しお客様のニーズを満たしているかの判断材料は得られやすくなりました。

先ほどお客様の求めているものと自分たちが届けるものに乖離があれば利益が出ないと書きましたが、お客様のニーズを数値から判断するデータ分析の必要性はまさにここにあるのです。

データ分析ツールについて

Webマーケターのデータ分析に使われるツールは一般的に下記が多いかと思います。
特にGoogle Analyticsはマーケターの人は避けては通れないツールと言えるでしょう。

  • Google Analytics(自社サイト分析)
  • 各種広告管理画面(広告分析)
  • Google Search Console(SEO分析)

また、必要に応じて下記のようなデータ分析ツールを使用することも多いです。

  • Googleキーワードプランナー(リスティング広告分析、市場調査)
  • Ahrefs(SEO分析、競合調査)
  • SimilarWeb(競合調査、市場調査)
  • Googleトレンド(市場調査、キーワード分析)

Webマーケターはツールとの戦いなのです。
弊社では上記のような分析ツールのデータをBigQueryというデータ統合サービスに転送しており、後述するSQLを用いてデータを取り出せる環境を作ってます。

SQLとは

さて、長々とマーケティングについて書き綴りましたが、いよいよタイトルにあるSQLについてです。
SQLを初めて耳にする方に向けて、かなり簡単に解説します。
まず、SQLとはデータベースから情報を引っ張ってくるコンピュータ言語の一種です。

データベースとは文字通り、整理されたデータがたくさん格納されている箱です。
その箱は、テーブルという表の形で整理されています。

SQLは、
「何の要素を」
「どのテーブルから」
「どのように取ってくるか」
を指定できます。

例えば、
「顧客リストを全て取ってくる」
ようなこともできますし、
「顧客リストと温泉リストの共通要素をくっつけて、次の湯に行った顧客の名前と温泉の価格を取ってくる」
ようなこともできます。

WebマーケターにおけるSQLの重要性

前置きが長くなりましたが、いよいよ本題です。
なぜ新卒や初学者のマーケターはSQLを勉強した方がいいのでしょうか?

別の切り口からの分析ができる

新卒や初学者のマーケターは、まずは既存のリスティング広告などのチャネルを先輩マーケターに教わりながら並走することになるかと思います。
運用の際に、先輩がGoogle Analyticsや広告管理画面しか見ていなかったらチャンスです。
自社商品の情報などもデータベースから紐付けて、別の角度から分析し、数値から仮説を出してみましょう。
新卒や初学者のマーケターは経験がない分、施策の妥当性をデータに裏付けてもらうのがマーケターとして一歩抜きん出るために必要だと私は思います。

数値管理体制を構築できる

SQLを用いると、手動での作業をなるべく減らすことが可能です。
愛すべき先輩マーケターがやっていた手動での数値更新業務などがあったら、後輩のアナタがその業務を自動化することで印象が上がること間違いなしです。
実際、私も事業部の数値管理シートを自動化したり、数値が悪化したらSlackにアラートを出すなどして部署内の効率化を実現しました。

サイト構造の理解が早い

SQLを勉強していると嫌でもサイトの情報を大量に見ることになります。
何のテーブルに何のデータがあるかがわかるので、サイトを眺めているだけで「あ、あのテーブルのデータがここに使われているんだな」ということが多々あります。
「こういう調査がしたいけどどこにデータがあるかわからない、、、」といった同部署の方にデータを渡したり、
サイトの表記バグなどの対策が立てやすくなったりするかと思います。

おわりに

偉そうにつらつらと語ってきましたが、私も新卒1年目のペーペーです。
日々データと向き合いながら顧客のニーズを満たすにはどうすれば良いかを考えて、いいサービスを作っていけたらと思っています。

私が働くじげんでは分析の環境も整っており、1年目でも挑戦できるカルチャーがあります。
ご興味がある方は、ぜひ求人情報だけでもご覧いただけたらと思います!

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