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じげんのビジネス

「ひたむきさ」と「カオス」が成長エンジン、ブレイン・ラボの組織イノベーション(後編)

05.26.2020

ブレイン・ラボ(以下BL)はじげんグループの中でも少し異色の光を放つ存在だ。システム開発・受託事業を手掛けるため、他のメディア事業とは違って従業員の半数をエンジニアが占めている。2019年にマッチングッド社(以下、MG)と合併を果たし、右肩上がりで成長している業績や組織づくりにおいて、じげんグループ内で高評価を得ている。BLに選任出向をしている彼らだが、昨年度においては第3四半期に山口(左)、第2・第4四半期に中江(右)ZEUS(社内MVP)を受賞するなど個人としても成果を残している。前編では彼らのユニークなキャリアを、後編では昨年度に活躍した彼らのアクションやナレッジについて語ってもらった。

昨年度のPMIアクションが評価された2人

昨年度、中江さんは2度、山口さんは1度ZEUSを受賞されていますね。 ご自身ではどんな点が評価されたと思いますか?

中江:昨年度は、シンプルに業績面での連続達成を評価されたと思います。それをMGとの組織統合という難しい課題と並行しながら実現することができました。今回のPMIは短期間で一定の成功を収めることができたのですが、これはBLが過去じげんグループ入りした際に経験したPMIの知見を活かすことができたからであり、私自身も2度目のPMIを前回の反省点踏まえながらスムーズに推進することができました。

前回もそうでしたが、新しい組織文化の醸成は大きな課題でした。山口がこの課題の難しさと重要性にいち早く気付いてくれ、全社横断の組織改革チーム「ダカイゼンプロジェクト」を組成し、組織統合に向けた様々な施策の実行を進めてくれました。その中でも、クレド(行動規範)の刷新を実現してくれたことが、全社コミュニケーションの促進に一役買ってくれましたね。未来に向けて新しく動き出せる基盤を整えてくれたと感謝しています。

山口:ありがとうございます。MGとの組織統合は私にとっても大きなチャレンジになりましたね。
プロダクトのMGとキャリアプラス(以下CP)、外部から見ると似ているようにみえますが、実際はかなり違います。MGとCPでは収益構造や顧客セグメントが異なることもあり、それらをつくり出す組織文化にも大きな違いがありました。

別組織と割り切って経営する選択肢もありましたが、天野・中江と議論し、組織文化から新しいBLをつくろうということで、クレドを刷新することになりました。
クレドが代表例ですが、双方がもつ強みを取捨選択し、どうしたら新しい文化・制度として根付くのかを常に意識しています。

まだまだやらなければならないことは山ほどあり、クレドの刷新は組織づくりの第1歩に過ぎません。
ZEUSを受賞した時は「まだまだこれからが本当の勝負なので、今回の受賞は早過ぎます!」と代表の天野にも伝えてしまったくらいです。

 

一同 (笑)

全社員でワークショップを行った様子

自分の中でブレないアンカーをおろす、流されず難しい場面を乗り切る

中江さんもおっしゃっていましたが、組織のPMIは難易度が高いと感じている方は社内外問わず多いのではないかと思います。具体的にどのように向き合ってきたのか、教えていただけますか

中江:PMIだから特別に意識しているというわけではないのですが、正しく問いを設定し正しく意思決定する、ことを日々心掛けてきました。限られたリソースの中で、最大限の成果を出すためには、どうあるべきだろうか?と前提をも疑いながら、適切な問いを立てていくことが重要です。組織に正しく問いかけるという仕事は、PMIのリーダーとしても重要な役割だったと思っています。

意思決定については、できるだけ私的な意見を避け、客観性に基づき、中長期で正しい道へと繋がるのか?を判断軸にしてきました。この5年間の答え合わせをしてみると、当時はそれぞれの立場による正義でぶつかってきたことも、中長期で未来を起点とした判断は、いずれも組織の成長へと繋がったなと実感しています。ですので、短期的には痛みを伴う意思決定でも中長期で正しいと信じるなら、強い意志を持ち覚悟を持って進めていくべきだと思います。

そのような強い意志を持ち続けるのは、簡単にできることではないと思うのですが

中江:困難な状況でも踏ん張れるかどうかは、自分の中のゴールをどこにおくかによって変わると思います。目指すべき姿、到達すべき地点が高ければ高いほど、困難も「道の途中」と思え、前向きに楽しめるようになると思います。そしてその状態を忘れないよう心にアンカーをおろす。躓いたとき、迷ったとき、苦しい時に流され漂流しないようしっかりとおろす。留まり続けるためには、ブレない心の強さも必要になります。心を強くするには、カオス・逆境・チャレンジを同時に体験できる弊社で修業するのがおススメですね。(笑)

「自分の中のゴール」を持っていない方も多いのではないですか

中江:そうですね。キャリア相談を受ける中で、「深く考えたことないです。」という方もとても多いです。そういう人には、無理に高い目標を設定してもらうよりも、「目の前のことに集中し、熱心に物事に取り組み、日々役割を果たせば自然と道が切り開けると思います。」とアドバイスしてます。その結果、先のことも考えていきたいという気持ちが芽生えたら、どこをゴールに目指していくかを一緒に考えるようにしています。先のことを考えたこともない、というのも今在るがままを受け止め、最良な選択ができている証拠だと思うんですよね。その人それぞれのフェーズにあった指導をするよう心掛けています。

山口:私はあまりそういう指導を受けたことはありませんよね。

中江:それは、山口さんが確固たる道が見えてるレアな人だからあえて放置しているからです。(笑)

コツコツとチャレンジすることで拓けた、自分自身の強み

山口さんはどんなゴールを描いているのでしょうか

山口:「メンバーが個性を発揮しながら、成果を出し続ける会社」にすることですね。ベンチャーにはよくある話ですが、過去の事例やノウハウが社内に蓄積されず、「車輪の再発明」に追われる場面を目にしてきました。

どんなメンバーでも一定の成果を出せる環境を整えた上で、本来一人ひとりがもつユニークな個性・能力を発揮できる組織を目指しています。

そのゴールを描くまで、どんなことをされましたか

山口:徹底的な現状理解とボトルネックの特定です。MGのセールスに限定してお話します。

まずは、MGにはどんな顧客がいて、どのような経緯で顧客になって頂いているのか。組織課題はなにか。どんな収益構造か。このような情報を、SFA(セールス・フォース・オートメーション)に残された情報や営業同行、メンバーへのヒアリング等を通じて理解し、事業が成長する(=皆がより成果をだす)ためにやるべきことを洗い出しました。

その中でわかったのが、MGは前社長の齋藤さんという強烈なリーダーの下で鍛えられたメンバーの頑張りで成り立っていたということです。

難しい依頼でも、嫌な顔せず即引き受けていただける。新規架電を1日100件、PDCAを回しながらやり切れる。素直で真面目。素晴らしいメンバーだなと思いました。
一方で、成果は個人の素質・能力によるところが大きく、マーケティングといった継続的に売れる仕組みが弱いことに気付きました。また、見込み顧客の育成をあまり重視しておらず、その2点を改善すれば、さらに成長できると考えました。

新規事業開発としてジョインした当初からは、想像できなかったのではないですか

そうですね、前職とBLの新規事業の経験から、私は0→1よりも1→10というか、「今あるモノを生かし、新しい価値を生み出す」ことが得意と気付きました(笑)。
仕事を通して、それを教えてもらえたことは感謝しています。
事業においては新規事業のような非連続の成長だけではなく、コツコツと描き積み重ねていく連続性のある成長も、重要な役割であることを実感しています。

とはいえ、開発中の新プロダクトが売れるための仕組みづくりもぜひ成功させたいですね。

誰のために、何のために仕事をするかで見える景色は変わっていく

冒頭で「未来に向けて動き出す」とおっしゃっていましたが、BLはどんな方向に進んでいくのでしょうか

中江:大きくミッションとビジョンを変えていくつもりはありません。我々のクライアントに対する提供価値を最大化し、組織全体できちんと行動につなげていきたいです。「未来はどう変わるか?それにどう対応していくのか?」、正しく問いを立てながら、事業と組織の言動を一致させる。この両輪をしっかり継続することが、イノベーションを生む、成功のカギであると考えています。

ブレイン・ラボのキックオフで登壇する中江
メンバーとMTGする山口

じげんに入社してからのこの5年間は、とても大変なことばかりでしたが、顧客に良いサービスを提供したいと思い、それを実現するために共に成長していく過程で得られた仲間との絆が、1番の財産だと思っています。

足元のアクシデントや困難ばかりに目を向けるのではなく、それが5年、10 年経ってから実を結ぶことも多くあるはずなので、事業家集団として社会の課題に向き合い、中長期で当事者として事業にコミットしていくことで得られる景色があると理解し合える仲間がもっともっと増えると良いなと思っています。


中江(左)

株式会社ブレイン・ラボ 代表取締役社長

高校卒業後、飲食店勤務や自動車工場の期間工などを経て、
関西のベンチャー企業でエンジニアとしてキャリアをスタート。
2014年10月 株式会社じげん ディレクターとして入社。
2015年7月 株式会社ブレイン・ラボに選任出向。
2017年10月 取締役就任。
2020年7月 代表取締役社長就任。

 

山口(右)

株式会社ブレイン・ラボ
SaaS事業部 事業推進グループ マネージャー

大学院卒業後、メガベンチャーにてゲームプランナーとして従事。
2018年、じげん入社。ブレイン・ラボに選任出向。
マッチングッドと合併後の事業成長を加速させるため、マーケティング・営業・組織に関するさまざまな施策を推進し、成長を支える。

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