業界と本気で向き合い、全員で価値をつくる リジョブアワードの取り組みとは(前編)
今春発表されたリジョブアワード。今年で4回目となる本アワードは、リジョブが掲げるSPA構想の「活躍支援」の取り組みのひとつであり、全社横断型の重要なプロジェクトとなっている。
リジョブアワードプロジェクトメンバーの4名にアワード実施の経緯や、今年度のこだわり、アワードが提供すべき本質的な価値について語ってもらった。彼らが提案する「三方良し」のアワードの姿、アワードが業界に与える影響とは。
(写真左から五月女、丸谷、角田、武藤)
リジョブのSPA構想の「活躍支援」のひとつ、「リジョブアワード」は全社横断型のプロジェクト
はじめに、皆さんの今の所属部署・普段担当されているサービスと業務について教えてください。
武藤:リジョブのクライアント支援Div.とリクルーティングDiv.のグループマネージャーを担当しています。クライアント支援Div.ではリジョブに掲載している店舗の原稿管理や採用活動の支援、その効果測定を行っています。私はリジョブアワードプロジェクト発足時より参画し、今回は監修役を担わせていただきました。リジョブアワードはプロジェクト型で、色んな部署のメンバーが集まって結成されています。
丸谷:私はクライアント支援Div.に新設されたチームのリーダーとして、普段は大阪で働いています。
日々、企業様の採用課題解決に向き合いながら、リジョブの大阪拠点で採用を含めた組織づくりも担当しています。
リジョブアワードには2022年度から携わっていて、今年度はプロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを推進しています。
五月女:私は2018年にリジョブに新卒入社しまして、これまで新規事業推進や、関西でセールスを担当していました。2022年より本社に戻り、現在はリアルマーケティングDiv.のチームリーダーとして、美容師の卵たち、主に美容専門学生向けのリジョブの認知度向上を目的としたプロジェクト推進などの責任者を担当しています。後ほどお話しする「SPA構想」の、未来の業界従事者の育成支援の取り組みを体現している部署となります。リジョブアワードには今年度から携わり、プロジェクトリーダーを担当しています。
角田:私は普段、リジョブの業界支援を目的としたオウンドメディア「Moreリジョブ」の編集を担当しています。
リジョブアワードには昨年度から携わっており、特集ページなども作っていて、受賞サロンの想いやナレッジについての取材記事を業界応援Webマガジン「Moreリジョブ」を通して発信しています。
そもそもの、リジョブアワード実施背景を教えてください。
武藤:リジョブグループの根幹にある、「ビジョンマップ」と「美容業界のSPA構想」から少しご説明させていただきますね。
まず、リジョブがソーシャルビジョンとして掲げているのは、「心の豊かさあふれる社会」創りです。人の手を介する技術とサービス提供を通して心の豊かさを届けていく”おもてなし業界“に、持続可能性をもたらすための「ソーシャルビジネス」。そして、ソーシャルビジネスとともに、人とのつながりに価値を置き、ご縁の中から見い出した社会課題に向き合う「ソーシャルコミュニティ」創りをグループ全体で推進しています。このように、ビジネスとコミュニティの両輪で「経済性と人とのつながりを包括した価値提供」を目指す、ソーシャルモデルが生まれました。(下図:ビジョンマップ)
このソーシャルモデルの大きな柱となるのが、マップ左側に描かれている大きな桜の木が示している、関わる業界を一気通貫で支援する「SPA構想」です。具体的に申し上げると、美容業界に従事されている方々の 「雇用」「育成」「活躍」の全てのステージを通して、リジョブが一気通貫でご支援していくことを目指しています。
ちなみに、この構想は「日本の少子高齢化に伴う労働人口減少に応じた形で、どう業界貢献をしていけるか?」という視点から生まれています。リジョブの根幹事業である求人メディアは「雇用支援」を担っていますが、育成支援や活躍支援の範囲であっても一気通貫で、育成→雇用→活躍という大きな流れで業界に関わり続けられる人を増やすことが業界貢献につながり、中長期的に循環してビジネスに結びつけばよいという考えから生まれたのがSPA構想です。
SPA構想の中の「育成支援」については、五月女のチームで取り組んでいる美容専門学生向けの給付型奨学金やキャリア形成サポートの取り組みなどがあり、「活躍支援」については、角田のチームが推進する「Moreリジョブ」や、グループ会社リザービアが推進する「予約・集客システム事業」などがあります。リジョブアワードは、この「活躍支援」の取り組みのひとつとして、2021年にスタートしました。過去の取材記事でもお伝えしていましたが、「ご縁を結ぶ」その先の関係性をしっかりと構築し業界全体を活性化するために、何をするべきか?と考えを巡らせていく中で生まれた取り組みです。
リジョブアワードは、今回で4回目となります。表彰部門によっては掲載店舗の皆さんにエントリーいただき、我々で審査を行って表彰店舗を決定しています。
当初から、このアワードは「美容業界を盛り立てる」役割になることを目指しています。一方的な発信ではなく、掲載店舗・求職者の方々とともにつくる、私たちのサービスの先にいらっしゃる、業界従事者のみなさまの想いを広め、活躍を応援する取り組みのひとつとして始めました。
丸谷:私は今年で3回目のプロジェクト参加になりますが、毎年プロジェクトに関わるメンバーに最初に伝えていることは、アワードは「リジョブのファンをつくる」ことを目的にしているということです。このプロジェクトは開始当初から手探りでつくっていく形をとっていますが、北極星となる「リジョブのファンをつくる」という目的は開始当初からぶらさないようにしています。埋もれそうな光るナレッジや、現場で起きているドラマをみんなで拾い集めて、「これが美容業界を盛り立ててくれるひとつになるだろうか」「リジョブのファンにつながるだろうか」と考えながら、みんなで毎年つくりあげています。
「三方良しのアワード」を追求し、毎年アップデート
今回4回目のリジョブアワードになりますが、毎年少しずつアップデートをされていますよね。これまでの経緯や今年のテーマについてお聞かせください。
武藤:第1回目は、アワードの価値とは何か、リジョブがするべきことは何か、ということをディスカッションしていきましたね。その過程で「掲載店舗や求職者の方と共に創っていきたい」という方向性が定まり、当時立ち上がったばかりだった「想いを結ぶ」というプロダクトビジョンに寄り添った形として打ち出しました。
丸谷:昨年の3回目からは、「リジョブのファンをつくる」ことをベースにしつつ、「三方良しの状態」にできるアワードにアップデートしました。
リジョブ・掲載店舗・求職者の皆さんにとって、きちんとメリットを感じられる取り組みにしないと「美容業界を盛り立てる存在」にはならないと思ったからです。
プロジェクトメンバーは毎年少しずつ変わっていくので、その年の目指したい方向をみんなで話し合いながら決めていて、部門名もそれに準じて変化していますね。初回から続けているのは「結び目部門」。これはリジョブのサービスを通じて生まれた「ご縁の数」をベースにした部門です。なお、結び目部門の中でも、今回は昨年までの評価軸の要素に、採用難易度が高いと言われている「シニア」「新卒」層への取り組みを加え、評価の要素を増やすなど進化しています。その他の定性的な側面が強い部門に関しては、その年の背景や、これまでの経緯も踏まえながら、新たに新設しているような形です。
五月女:今年度のお話をすると、昨年のテーマの「三方良し」をベースに変化させています。私も含め、今年度は初めてプロジェクトに参加するメンバーが多かったので、「リジョブアワード」の原点に立ち返るところから、丁寧にプロセスを重ねて行きました。SPA構想と照らし合わせながら、メンバー 一人ひとりが「リジョブアワード」について語れるレベルまで理解し、今年度のこだわりたい部分をみんなで議論していきましたね。
その結果、「めぐる想いがあしたを彩る」というキーメッセージが浮かびました。また、今回アップデートしたポイントとして、スタッフエンゲージメント部門の中で、より「店舗側と働く従業員の想いがマッチングしているか?」にフォーカスを当てて、「マッチング度合い」を表彰しようということになりました。業界従事者が長く働き続けられる世の中の実現を目指して、雇用のマッチングだけではなく、双方の想いがマッチングしているかどうか?想うだけでなく、その想いを現場できちんと実現できているか?を審査しています。
毎年、キーワードやキービジュアルが変わっていく所も魅力的ですよね。
角田:キーワードは毎年こだわって作っていますね。昨年は「想いが重なる部分」ということをテーマにしていました。今年度は、SPA構想の原点に立ち戻り、想いが重なった後どうなるんだっけ?と、議論を重ね、「業界従事者を支援するリジョブとしてできること」という、原点に立ち返った結果今回のキーメッセージに至りました。アワードを通して、想いを広めるだけで終わらず、広めた先を見据えて、ステークホルダーの方の心をどこまで動かせるか?については議論を重ねていました。
リジョブの従業員みんなが審査員、自社のエンゲージにもつながるアワード
採用数や売上ベースの場合、審査はそこまで難しくないと思うのですが、リジョブアワードは定性的な評価も多いですよね。そのあたりはどのようにしてつくっておられるんですか。
武藤:もちろん、審査における最低限のガイドラインは決めており、定量データは徹底して自社で整理を行います。定性評価の部分は、店舗の取り組み・その取り組み背景・取り組み実績をベースに審査させていただいています。店舗から送られてきたエントリーシートを何人もの目で一つひとつ全てチェックをして選出していますね。エリア別や採用難易度なども考慮し、出来る限り公平性を担保できる仕組みを作るようにしていますし、定性的な取り組みと実績が紐づいているか?は厳しくチェックしています。
プロジェクトチームで一定の数まで絞れたら、全社投票をしています。プロジェクトにコアに携わらなくても、従業員の総意で決定することがとても重要だと感じていますし、毎回とても盛り上がりますね。
全員で審査…時間がものすごくかかりそうですよね。
全員:本当に時間がかかります(笑)。
丸谷:時間はかかりますが、一人ひとりが持っている目の前の仕事とのエンゲージメント向上にもつながっていると感じています。やっぱり、自分の担当している店舗が候補に挙がっていたら嬉しいですよね。色んな店舗のナレッジを知ることが、現場の仕事にも還元できると思いますし、毎年全員が真剣に取り組んでくれていて嬉しいです。全社プロジェクトとしてとても良い影響が出せていると感じています。
アワードは、ナレッジを通じて業界課題解決につなげる大事なアクション
今世の中にたくさんのアワードがありますが、本来は「価値のあるナレッジ」「新しいロールモデル」を業界に対して提案していく場なのかなと思っているんですが、そのあたりはいかがですか。
五月女:本当にそうだと思います。店舗側も多様化していて、採用に投資できるところもあれば、その逆もあります。採用難易度も、施術内容やエリア、年齢にとっても違いますよね。定量評価だけでは、そこの平等性は担保できません。平等性は担保しつつ、多様なサロンの取り組みのどこにスポットライトを当てることが業界発展や業界貢献につながるのか。そのあたりのバランスはとても注意しました。
また、私は業務で美容専門学生に関わるので、若い方も応援したい一方で、育児中の方や年配の方、色んな層の方に活躍できる場面をつくっていきたいという想いも持って、アワードづくりに取り組んでいました。
角田:Moreリジョブでインタビューさせていただいている方々を見ていると「業界自体を変えてやる」と覚悟を持った方が本当に多いんですよね。
取材させていただく中で、グッとこみ上げるものがあるエピソードをお持ちだったり、「こんな取り組みに挑戦しているんだ」と、発見があったりします。そういう覚悟を持った方々を取り挙げることで、業界で働く現場の皆さんにとって「再現性の高いナレッジ」が共有できれば嬉しいです。リジョブアワードがキッカケで、「このお店で一緒に働きたい」と思う人たちのエントリーの後押しになったり、純粋に、「頑張ろう」とモチベーションアップしてもらえることが嬉しいです。
後編では、おもてなし業界の働き方や組織づくりに関する変化、リジョブのチームビルディングについてお話します。
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