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じげんのテック

新卒エンジニアが研修で学んだ事業立ち上げのフローと大事なこと

09.05.2022

目次

はじめに(経歴・エンジニアになった背景)

「起業したい」「自分でサービスを作りたい」
本記事ではそういった方向けに新卒のエンジニア研修で学んだ「webサービス立ち上げのイロハ」についてまとめています。「新卒」という身ではありますが学んだエッセンスを詰め込みましたので温かい目でみていただければ幸いです。

また、序章では学生向けに「エンジニアになるための就活」などについてもまとめていますので、就活で悩みを抱えている方はぜひ読んでみてください。

自己紹介とエンジニアを目指すまでの変遷

私は、比較メディアを複数運営しているパートナーソリューションDiv.で「フランチャイズ比較ネット」のエンジニアを担当している川路です。2022年4月に新卒としてじげんに入社し、3ヶ月が経とうとしている時にこの記事を書いています。
私は機械系専門の学生でした。
高専を卒業後、大学に編入しプログラミングと出会います。
理系ということもあり、多少は情報系の知識はあったものの「ほぼ初めて」の状態でした。独学やスクールでプログラミングを学び、自分のメディアやポートフォリオを作ったり、法人の方に営業を行い、仕事を頂いたりしていました。
学生時代にエンジニアとして活動していくうちに「web系の仕事に就きたい!」といった思いが強くなり、就活をスタートしました。

就活の軸

周りの友人は機械系の学生が多く、編入で入学した私は周りに頼れる人が多くはありませんでしたが、手探りで就活をしていく中である程度、軸が見えてきました。それが「高いビジネス視点を持ったエンジニアになること」です。
開発も好きでしたが、言われた物だけを開発することは私には合っていないなと就活をする中で感じました。エンジニアの視点を持ち、自分で考え、どのように事業を伸ばしていけるか。思考し、提案し、開発を行う連続が事業を伸ばすための要であり、私が最も魅力を感じたことでした。

なぜじげんを選んだのか

そこで出会った会社が「じげん」です。
じげんは少数精鋭組織で、エンジニアもビジネスサイドに深く関わっていける。そんな会社でした。
他にも魅力的な企業は多数ありましたが、自分の理想である高いビジネス視点を持ったエンジニアに近づけることが決め手となり、じげんに入社を決意しました。
入社して3ヶ月経ちますが、採用選考の過程で言われていた通りの会社で、私の選択は間違っていなかったと感じています。
世の中にはエンジニア就活についての記事が溢れています。
私がそうでしたが「自社開発企業がいい」「資格は必須」といった情報に惑わされて右往左往しました。「そういった側面もある」程度にとどめて、自分の軸に合った会社を探すやり方が良いと思います。就活は、自分の軸に合った会社を見つけるひとつのイベントです。
そして、私が入社したじげんもまた、皆さんの選択肢の1つです。

学生の時のエンジニア像と実際のギャップ

実際のエンジニアの業務は会社によってまちまちだとは思いますが、じげんに入社して感じたことは「思った以上にコードを書かない」です。
学生時代に思い描いていたエンジニア像は会社に着くなりMacを開き、コードを見て、書いて、、、でした。しかし、実際の業務はそうではありません。
じげんのエンジニアは運用しているサービスの売上を伸ばすために、そしてサービスの価値をより上げていくためにエンジニア視点でできることをしています。システム上の課題があればコードに触れて、ビジネス上の課題があればマーケや営業、広告担当とやりとりを行います。
私が担当しているサービスはエンジニアのタスクをストックしており、私はコードを書いたり、インフラ面の整備をしたりしてきました。
業務を通して感じたことは「技術は道具である」ということです。
その道具を利用して価値を生み出し、最大化することがエンジニアの業務だと感じています。
webサービスとして価値を最大化するための手段は思考の数だけあると思います。次章では私が研修を通して学んだ価値を上げるために注力するポイントをwebサービスができるフローになぞってまとめてみました。

サービス開発のフローと大事なこと

弊社のエンジニア研修では「採用課題解決に向けたwebサービスの開発」というテーマで、言語のキャッチアップはもちろんですが、webサービスができるまでの流れを理解するために、企画からリリースまでの工程を一人で行いました。各工程の業務に取り組む中で見えてきた注力するべきポイントをフローを交えて説明していきます。
webサービス開発のフローは以下の記事を参考にさせていただきました。

要件定義~システム設計ができる人材になれる記事

企画、調査

いわゆる上流工程で、最も大事な工程だと感じました。
やったこととしては情報収集仮説検証です。
具体的には依頼主である人事メンバーにヒアリングを行い、採用業務の「負」を探しました。
そこで私は、リファラル採用制度であるじげハンの利用率の向上が、採用課題解決の糸口になるところにフォーカスしました。

リファラル採用制度を利用しない理由を探るべく、社員にアンケートとヒアリングを実施しました。ヒアリングに関しても、堅苦しく質問攻めをするのではなく、雑談形式で多くの人と話し、率直な意見を聞くことを意識しました。そうするとある程度、見えてきます。発言した内容からもですがちょっとした仕草や、ぼそっと言った言葉に課題を解決するヒントがありました。

これらの結果、リファラル採用制度の利用率増加だけではなく、じげんとのエンゲージメントを社内外問わず、気軽に測ることができるじげん診断を開発するというアイデアが浮かんできます。
「課題は何なのか。」「課題の根本原因は何か。」「副産物は生まれるかどうか」をあらい出し、何の課題を何のサービスで解決していくのか方向性を決めていく作業です。需要のないものを作っても意味がありません。まずは買い手がいること(需要のあること)を仮説や検証を行い、確認してから実際に開発するものを詰めていきます。
私が研修中、特に意識したことは「一次情報の取得」です。誰かが言っていた。調べたら出てきた。ではなく、自ら疑問を持ち、手足を動かして生の情報を取得した方が腹落ちして課題をよりクリティカルに解決できるサービス開発につながると感じたためです。

要件定義

上記の工程で方向性が決まったら要件定義を詰めていきます。
要望→要求→要件の順番で、より具象化していきます。
要件定義について調べると、記事によってやることは様々ですが、メインで私が取り組んだことはサービスの「Why」「What」「How」の明確化です。

Why : サービスの存在価値

なぜそのサービスを作るのか。誰の何の課題を解決するのか。目的を明確にします。
私の場合「じげん診断」を作りましたが、このサービスはGoogle Formでも代用出来ます。
しかし、採用に関する情報はネット上に大量にあるものの、その情報を人に届ける「届け方」がハードルに感じる社員が多いのは、ヒアリングの中でも分かってきました。例えるなら「川の先に宝があるのに、橋がない」みたいな状況です。故にこのサービスが存在することで、じげんにマッチする仕事への取り組み方や、キャリア思考をインタラクティブに人に届けることができ、「じげん診断」を通じたコミュニケーションをつくることが可能です。コミュニケーションの先に、採用が生まれることも期待できます。
「社員が紹介したくなる」サービスとして価値が高く、開発する必要性があるものだと考えました。
開発に際しては、100人中100人になんとなく好かれるサービスよりも100人中10人に圧倒的に好かれるサービスを目指しました。

What : 何を作るのか

目的を達成するために必要なパーツを揃えていきます。
システムの大まかな機能を要求定義と呼ばれる機能一覧に落とし込み、少しずつイメージを形にしていきます。
今回であればリファラル制度活用の促進も達成したい目標の1つであったため、診断機能に付随して社員の方向けにリファラル採用制度について解説するページを設けることにしました。

How : どうやって作るのか

どのように作るのかを決めます。
ここでいう「どのように」はより技術的な部分です。言語やDB設計、デザインの配置を大まかに決めて イメージを固めていきます。次の設計部分でより細かく詳細を詰めていきます。

設計

開発言語、システムアーキテクチャ、DB設計、画面設計など、今まで考案したものを実現する最適解は何かを考えて依頼主である人事とすり合わせをしていきます。今回は会社の研修でしたので、ある程度決まっておりました。(環境はRails7系、GCP、MySQL8、Docker)
ですので、独自で考えた部分(画面設計とDB設計)を人事とすり合わせを行いました。
要件定義では、この設計まで固めて依頼主(自社サービスであればプロダクトチーム)の許可が降りれば実装を開始します。
研修を通して感じたことは「要件定義は大体間違っている」です。
開発段階、ユーザーテストを行う過程で「この機能は欲しい」「この機能はいらない」みたいなことが出てきました。
私の要件定義の詰めが甘いことも原因ですが、要件定義書は開発しながらも疑って見る姿勢が大事だと感じました。
同時に最適な要件定義書を書けることの偉大さを知ることができました。ぜひ、要件定義書を見る機会があれば実装する過程で「もっといい方法はないか」を開発者視点で考え、要件定義書の作成者に提案できるとより市場価値の高い人材になれると思います。

実装、リリース

ここまできてやっとプログラムを書き始めます。
実装する段階で工夫した点は「コアな機能から開発すること」です。ユーザーに対して最も価値を提供する箇所であり、サービス全体のベースになります。最初にコア機能を作り込み、サービス全体をそこに馴染ませていくイメージ」で作りました。先ほども申しましたが、要件定義書は大体間違っているということに気づいたので私は、要件定義書を疑いながら開発し、途中でユーザーテストを行うダブルチェックで実装を進めていきました。
今回わたしが作ったものは「じげん診断」です。Rails、JS、MySQLを用いましたが、言語に関しては最低限学んで、「開発しながらキャッチアップ」が1番効率的だと感じました。
座学が多く、実務的な経験が少ない方は、最低限学んだら何かプロダクトを作ってみると良いかもしれません。

じげん診断はこちら

新卒エンジニアがじげんで学べること

webサービスとは何か

じげんでは1つのwebサービスを少人数で運営しています。
他の上場企業の会社さんであれば、つのサービスでフロント担当、インフラ担当といった様に担当領域が別れていることが多いのではないでしょうか。
じげんでも担当領域で別れてはいるものの、エンジニアは多岐に渡る業務を行っています。実際に私もAWSとCIツールをセットアップしてSTG環境と呼ばれるテスト用の環境構築を行ったり、SQLでDBの操作を行なったりしています。メインはRailsを触っており、担当しているwebサービスの機能改善をしています。
じげんのエンジニアは担当領域が多岐に渡るため、担当しているwebサービス全体を見渡すことができます。

事業家視点

サービスの売上を伸ばすための施策をエンジニア視点で出したり、マーケターや営業の方と折衝したりします。普段の業務でもエンジニアは開発はもちろん行いますが、定例のMTGで売上を伸ばすための施策をビジネスサイドの人と考え、議論します。エンジニアとして開発スキルを磨きながら、ビジネススキルが身につくこともじげんの強みだと感じています。

まとめ

以上、じげんの新卒エンジニアが研修で学んだことと学生の方向けにじげんについてお伝えしました!
私自身、まだまだエンジニアとして未熟ですので、今後もwebサービスの包括的な技術のキャッチアップとビジネス視点を磨いていけるように日々の教務に精進していきます。
じげんではエンジニアになりたい新卒の皆さんを募集しています!


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  • Jobs 非公開: 【新卒】2023年度採用

    summary
    • 募集概要

      2023年度新卒採用について、詳細は下記ページでご確認ください。
      https://overs.zigexn.co.jp/culture/recruit/5230/

      <募集コース>
      ▼ビジネスコース
      事業家(=専門性と広い知識を有しビジネスをリードする人材)として事業開発に必要なスキルを多角的に身に着け、3-5年後には事業責任者として経営をリードする人材を目指していただきます。
      入社後以下いずれかの職種に配属を予定しています。
      【事業企画/マーケティング】
      多岐にわたる事業領域・プロダクトのマーケティング戦略を策定し、様々なマーケティング戦術の実行まで一気通貫で行います。主にデジタルマーケティングを用いてプロダクトのグロースを担っていただきます。
      【メディアプロデューサー】
      ディレクターとしてマーケター・エンジニア・セールス等と協働して企画立案を行い、分析、要件定義、スケジュール・リソース管理、品質管理、効果測定を担っていただきます。
      【コンサルティングセールス】
      事業家に必要な基本の力であるコンサルティング力や課題発見・解決能力を磨き、事業の成長を担っていただきます。

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    • 勤務地

      勤務地はご希望を考慮の上、配属部署・職種によって決定します。

      ※東京(本社)をはじめ、名古屋・大阪・福岡・大分・沖縄各オフィス、グループ会社拠点などに配属の可能性があります。

    • 勤務時間

      フレックスタイム制(コアタイムあり)

    • 休日・休暇

      完全週休2日制(土日祝)、夏季休暇、年末年始休暇
      年次有給休暇(時間単位での取得も可能)

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