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AIに使われるな、突き抜けろ|じげん2026年度入社式 代表メッセージ

04.08.2026

2026年4月1日、じげんは16名の新入社員を迎え、2026年度入社式を執り行いました。
21期を迎えた節目の年、当社代表取締役 社長執行役員 CEOの平尾が語ったのは、いまやビジネスの前提となった「AIとの向き合い方」です。
AIによって「平均値」への到達が容易になり、誰しもが一定の成果を出せるようになった現代において、プロフェッショナルとして生きる私たちが追求すべき価値とは何か。IT企業の経営者として、自らも膨大なデータとAIに向き合い続ける平尾が、新入社員、そして全社員に贈ったメッセージをお届けします。

以下、代表・平尾のメッセージ

皆さん、ご入社おめでとうございます。じげん代表の平尾です。
今日から21期が始まります。16名の新しい仲間を迎えられて、本当に嬉しく思っています。
じげんは、社会を変革するリーダーを育てる会社だと自負しています。まさにその思いを持って、皆さんを歓迎したいと思います。

おそらく今日、世の中の社長たちはAIの話をしている

今日、世の中の社長たちが入社式で何について話すだろうと考えると、おそらくAIについて語る人が多いのではないかと思います。IT企業に限らず、です。

「AIを使いこなそう」「AIに代替されるな」——そんなメッセージが多いのではないでしょうか。今日は同じ話をしても芸がないので、IT企業の社長として、私が最近AIについて感じていることをお話しします。

AIがもたらしたのは「底上げ」ではなく「収斂」だった

じげんでは毎年、各事業部門・コーポレート部門が自分たちの事業戦略とビジョンを描き、経営に提案していくプロセスがあります。今年はそのなかで、AIを使う人がすごく増えていました。昨年はほとんどいなかったのが、今年は明らかに変わった。これ自体は、とても良いことだと思います。

ただ正直に言うと、AIを使っていた人たちのアウトプットがとてもレベルが高かったかというと、必ずしもそうではなかった。リサーチは充実している。構造化もされている。でも、キレ味がない。突出した外れ値のような成果が出てくるかと思いきや、どちらかというと皆が平均値に収斂していました。

リサーチの内容が被っている。構造化のフォーマットが似通っている。ワーディングまで、「これはAIが作ったな」とわかるものになっている。役員の佐藤の言葉を借りるなら、「AIに使われている」状態です。

「ボラティリティを下げる」のではなく「アルファを上げる」

これを見て、私はひとつの実感を持ちました。

「AIが人間の仕事を奪う」という言い方がよくされています。でも、私が目の前で見ていたのは少し違う現象でした。AIは、ばらつきを均していく。変動を小さくしていく。投資の世界の言葉で言えば、「ボラティリティを下げる」方向に力が働いているのです。

これは、AIの強みであると同時に、落とし穴でもあります。誰もが同じ水準に到達しやすくなる。誰もが同じ答えにたどり着いてしまう。それ自体がまさに、人間の仕事が奪われていくということの本質なのだと感じました。

では、人間は何をすべきか。それは、「アルファを上げる」ことです。

AIによって皆が同じところに来る。そこから先、人間の創意工夫で上回る。独自のアイデアで突き抜ける。今回、私が高く評価した部門の方々は、まさにそこが素晴らしかった。AIをうまく使っていたかどうかではなく、AIでは出てこない発想を持っていたのです。

※金融・投資用語において、「ボラティリティ」は価格の変動(ばらつき)、「α(アルファ)」は個人の判断や創意工夫によって生み出す超過リターンを意味します。

AIに使われるな、突き抜けろ

私は、「AIによって仕事が奪われる」という話を悲観的には捉えていません。ボラティリティが下がり、「誰でも平均点が取れる」世界が来る。だからこそ人間は、アルファを意識して、より突き抜けた成果を目指さなければいけない。

そして、この話は新入社員の皆さんだけに向けてしているのではありません。今日この場にいる全員に伝えたいことです。

AIに使われるのではなく、自分の頭で考える。普通の仕事、誰にでもできる仕事で終わらせない。突き抜けた成果を、自分の創意工夫で生み出す。そのためにこそ、AIを使ってください。

皆さんのご活躍を期待しています。おめでとうございます。


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