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再発見した仕事のやりがい|求職者の人生をアップデートする、キャリアコンサルタントの「介在価値」

07.17.2025

今回は、じげんに入社後、グループ会社への異動をきっかけに仕事の風向きが変わったメンバーを紹介。じげんグループの株式会社アップベースが運営する、国内の不動産業界に特化した人材紹介サービス「リアルエステートWORKS」でキャリアコンサルタントとして働く大北・朝日の二人が登場です。これまでの経験やナレッジ、自身の強みをどう活かし、異動先で“自分流の業務スタイル”を築き成果へとつなげてきたのかーーその背景に迫ります。

じげん住まいDiv.で数年勤務した後、グループ会社のアップベースへ

まずは、おふたりのこれまでのご経歴について簡単に教えてください。

朝日:デザイン専門学校を卒業後、デザイナーとして数年勤務したのち、リクルートに転職しました。新規開拓から既存顧客へのアップセル、契約更新、チームマネジメントまで幅広く担当し、約15年にわたって営業職としての経験を積みました。

2020年1月にじげんへ入社し、住まいに関するサービスを展開する住まいDiv.で1年間新規開拓営業を担当。その後約3年間、カスタマーサクセスとして既存のクライアントのプランアップや、オプションの提案などを行ってきました。

大北:私は大学卒業後、大手ハウスメーカーでの営業職を皮切りに、大手コールセンターでスーパーバイザー、その後は建設業界向けのSaaS事業に携わってきました。インサイドセールス部門の立ち上げに参画したことが転機となり、より広い視点でのクライアントフォローや、事業づくりに挑戦したいという思いが芽生え、じげんへの入社を決めました。

入社後は朝日と同じ住まいDiv.に所属し、新規事業の立ち上げに携わりました。マーケティング、営業、カスタマーサクセスといった一連の機能構築に加え、プロダクト開発における要件定義まで、0→1フェーズをリードする立場として幅広い業務を経験してきました。

アップベースへ異動後、現在の業務について教えてください。

朝日:国内の不動産業界に特化した人材紹介サービス「リアルエステートWORKS」にて、RA(企業担当)業務とCA(求職者担当)業務を担う「両面コンサルタント」として働いています。求職者の方々のキャリア相談を行いながら、ご希望やご経験に合った企業をご紹介するのが主な業務です。

もともと異動当初はRA業務のみを担当していましたが、のちにCA業務も並行することになり、当時はタスクがパンクしそうになる場面が何度もありました(笑)。でもその中で「自分なりの業務効率の型」を模索し、今ではこれまでの経験や強みを活かした、自分らしい求職者対応のスタイルを確立できていると感じています。

自身の経験・強みを活かした「自分流の業務効率の型」をつくる

その「自分流の業務効率の型」とは。

朝日:「自分が力を注ぐべきポイント」と「効率的にこなすポイント」は何かを見極めようと考えました。その中で辿り着いたのが、求職者の方との連絡は“スピーディーかつこまめに”対応すること。私はもともと、こまめな連絡が得意だと感じており、求職者の方へはどんな時でもできるだけ即座に返信するようにしています。
テンポの良いやり取りが信頼関係の構築につながると実感していて、特に忙しい方にとっては、じっくり時間をかけた面談をせずにテキストのやり取りだけで完結する方が嬉しい、というケースもありますね。

また、自分自身が過去に転職時エージェントを利用した経験から、「こうしてくれたら嬉しかった」と思ったことはすべて実践するようにしています。 例えば面接の前後には必ずフォローのメッセージを送り、不安が高まりそうなタイミングや、励ましが必要な場面では意識的に声をかけるようにしています。

こうした一人ひとりに寄り添う細やかなケアや、“応援する力”は自分の強みだと考えており、これからも大切にしていきたいスタイルです。

朝日:RA業務からのスタートだったことも、今振り返ると大きなアドバンテージだったと感じています。
当時は毎月20件ほど、企業の採用担当の方々と打ち合わせを重ねていたため、企業理解を深めた状態でCA業務に入ることができたんです。求職者の希望を聞いて「それならこの企業が合いそう」とすぐに思い浮かんだり、面談時に「そのご経験であれば、企業側はこういった点を重視すると思いますよ」といったアドバイスができるのも、自分の強みの一つだと思っています。
RA時代に培った人事目線を活かしたコミュニケーションができることは、いまのCA業務にも大いに活きていると実感しています。

一番のやりがいは、自分の「介在価値」を感じる瞬間

大北さんはいかがでしょうか。

大北:自分も同じく「リアルエステートWORKS」で両面コンサルタントを担当しています。前職やじげんで採用面接に携わっていたため、求職者の方との面談時にはその経験を活かした人事目線を意識していますね。

私が特に大事にしているのは、単に経歴をなぞるのではなく、「その人の原動力は何か」「どんなときにやりがいを感じたか」を一緒に掘り下げていくことです。多くの方が、自分自身のことをまだ整理しきれていないと感じることが多く、だからこそ、面談の中ではその“整理のプロセス”に丁寧に時間をかけるようにしています。

たとえば、「顧客志向で成果が出たときの手応えが嬉しかったのか」「自分の実績が残せた満足感が強かったのか」など、感情の部分まで深掘りしながら、その方が本当に大事にしている価値観を一緒に言語化していきます。そうすると、求職者の方から「自分の気持ちがクリアになった」と言っていただけることがあって。自分はその瞬間に「価値を提供できた」と感じられるんですよね。

大北さんも朝日さんも、「顧客視点」をとても意識されている印象です。

大北:そうですね。正直なところ、いわゆる「歩留まり」の数値はあまり意識せずにここまで来てしまいまして(笑)。それよりも、「どんな介在価値を提供できるか」、「どんなアプローチで相手の人生をアップデートできるか」を常に考えながら仕事に向き合っています。キャリアアドバイザーという仕事を「営業」として捉えると、成果の軸が「成約」や「売上」に偏りがちですが、そこだけをゴールにするとうまくいかないと自分は思っています。

求職者本人も明確にできていなかった価値観ややりがいを一緒に言語化したり、選考を通じてキャリアの軸を見直したり——そうした自己理解のサポートができたときが、自分の介在価値を最も実感できる瞬間であり、本質的に転職活動に伴走できたと感じます。

たとえ最終的に当社サービス以外で決定されたとしても、「あの面談で気づきを得られた」「本気で考えるきっかけになった」と感謝の言葉をいただけることが多くあります。そうやって「自分と関わってよかった」と思っていただけるのが何より嬉しいですね。
実際、自分が担当した方々からGoogleの口コミを多くいただいており、それを見た別の求職者の方が「ここで相談したい」と来てくれることもあります。そんな好循環が生まれていることも、やりがいのひとつです。

朝日:アップベース自体にも「お客様ファースト」の社風が根付いていて、その文化が自分にとても合っていると感じています。
以前、カスタマーサクセスとして解約対応をしていたときは、「誰かの役に立っている」という手応えを感じにくい面も正直ありました。でも今は、「自分が介在したからこそ契約につながった」「他の選択肢もあった中で自分を選んでくれた」——そうした実感を得られる機会が増えました。誰かの選択や行動の背景に、自分の存在が影響している。その手触り感や伴走感は、以前よりずっと強く感じています。求職者の方や企業の採用担当の方から感謝の言葉をいただけたときが、一番やりがいを感じますね。

グループ会社への異動という新しい環境で、自分にとっての働く意味ややりがいを再発見できたことは、じげんグループならではの魅力だと思っています。

自分流の型を、成果・育成につなげていく

お二人は昨年度第4四半期に社内MVPを受賞されましたね!受賞を経て、今後挑戦していきたいことや、目指している姿があれば教えてください。

朝日さん:私自身は、試行錯誤を重ねる中で「自分なりのやり方」を見つけ、こうして成果につなげることができました。
現在のチームには営業や接客の経験がまだ浅い若手メンバーも多く、彼らが今後私と同じように、自分自身のスタイルを確立していくのは簡単ではないと思っています。だからこそ私自身のやり方や経験を活かして、彼らに寄り添いながら一人ひとりに合ったかたちで成果を出せるようサポートしてあげることが今の自分の役割だと思っています。

大北:私も同じく、これからは若手メンバーのサポートにより積極的に関わっていきたいと考えています。
まだ明確な目標を定めきれているわけではありませんが、これまでキャリアアドバイザーとして求職者の価値観ややりがいを引き出す面談を重ねてきた中で、人と向き合うことの面白さや、「手触り感のある支援」の大切さを実感してきました。
そうした現場で培ってきた価値や経験を、今後は社内にも還元し、プレイヤーとしてだけでなく、組織全体として成果を出せるような取り組みにも挑戦していきたいと考えています。


(写真左から)
株式会社アップベース 
大北
2021年9月 大手ハウスメーカーでの営業、建設業界向けのSaaS事業にてインサイドセールス部門立ち上げを経て、じげん入社。
2023年9月 株式会社アップベース異動。国内の不動産業界に特化した人材紹介サービス「リアルエステートWORKS」にて、リクルーティングアドバイザー兼キャリアアドバイザーを担当。

 

株式会社アップベース 
朝日
2020年1月 リクルート求人商材の営業担当を経て、じげん入社。
2024年4月 株式会社アップベース異動。国内の不動産業界に特化した人材紹介サービス「リアルエステートWORKS」にて、リクルーティングアドバイザー兼キャリアアドバイザーを担当。

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