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NO. 071
BUSINESS
じげんのビジネス

じげんという場所で事業を創る意味 「真の経営者」を輩出し続ける組織を目指す

12.24.2020

「働き方」・「働く場所」の価値観が大きく変わり、自宅で仕事をする人が一気に増加した今年。これまでの「会社に行くこと=組織に属する」というスタイルが大きく変わった。コミュニケーションの取り方が変化する中、会社の「組織」とはどうあるべきなのか。
今回は、じげんの「組織」について取締役の須崎(左)と、人事機能を持つ経営推進部を管掌する執行役員天野(右)が対談。ベンチャー企業だった組織から、今に至るまでの組織や従業員について振り返りながら、今後じげんがどんな組織に成長したいのかについて語ってもらった。

「マザーズ上場」という同じ目標に向かって、仲間たちと過ごした上場前時代

須崎さんの入社された頃はじげんの4期目でしたが、組織や人はどんな雰囲気でしたか

須崎:人数は20名足らずの小さな組織…組織と言えるものではなかったかもしれませんね。
プレーヤーが集まっただけといった感じでした。翌年あたりから、私を含めて「事業責任者」と呼ばれるポジションが生まれ、少しずつ「秩序・教育」の要素を取り入れて組織らしい構図に変化していきました。
当時は事業の数字で一喜一憂することもたくさんありましたし、社内では常に誰かが本気でケンカしているし。(笑)
今と違った大変なことはもちろんありましたが、「マザーズ上場」という大きな目標に一丸となってみんなで向かっていく、そんな時代でした。
従業員たちも、仕事が好きで、会社に来ることを楽しんでいる人が多かったです。ベンチャーならどこも似たような感じかもしれません。仕事の話で朝まで飲み明かす、なんてこともよくありました。

当時の仲間たちとは今でも仲が良くて、会社を離れたメンバーもいますが、未だに何でも話せる大切な存在ですね。

「東証一部上場」を機に、攻めだけではなく守りも重要なファクターに

その後、8期目にマザーズへ上場、13期目の2018年には、東証一部へ市場変更をされました。組織はどのように変化していったのでしょうか?

須崎:上場してからは本当に色んな人が入ってきました。特に「東証一部」となってからは、以前のようなフットワークの軽さとトレードオフする形で、仕事内容・規模でダイナミックにできることも増えました。「東証一部上場」という看板があるからこそ、出会えた社員も多いです。

一方で、「東証一部」ともなると、事業成長だけではなく、内部統制をはじめ、組織のガバナンスなど守りの要素も重要になってきます。上場前・マザーズの頃は成長すること、前に進むことに集中できていましたが、ここ数年は、「攻めと守り」をバランスよく取り入れた両輪運営の難しさをひしひしと感じています。
今は上場前に比べると、組織一丸となって向かう目標が少し曖昧にはなってきたように感じています。我々のように、一部上場企業となって日が浅い経営者の皆さんは、もしかすると同じ悩みを抱えていらっしゃるかもしれません。

マザーズ上場時 
東証一部市場変更時

天野:そうですね。私も須崎同様、「東証一部」という土俵に上がった限りは、「じげんが今後、どう戦い、事業成長とステークホルダーや社会への貢献をしていくのか」について、これまでより一層社内外へ発信していかなければならないと感じています。IR、PR、採用の現場など対外的にアウトプットする先はありますが、一本筋の通った、経営、事業の方向性全てにつながるものが必要ですよね。
来年でじげんは15周年とキリの良いタイミングでもあるので、色々と仕込んでいければと思っています。

ー東証一部に上場したからこそ出会えた社員、というのは今の組織のことを指していると思います。今の組織はどういった方が多いでしょうか。

須崎:稚拙な表現かもしれませんが、「マジメな人」が多くなりましたよね。あとは、じげんの掲げている「世の中の負(不)を事業で解決する」というビジョンに共感してくる方も随分増えました。
ただビジョンに共感するだけではなく、「自分がここで何かをやってやろう」と心に決めた人にとっては、じげんは楽しい環境だと思います。これは私の個人的な意見ですが、もっとやんちゃに、「俺はこの事業がしたいんだよ!」ってやる気をむき出しにして、立ち向かってきてもらってもいいのになと感じています。(笑)

 

天野:じげんはM&AのPMI責任者や、事業責任者への若手抜擢の風土など、「場を与える」というマネジメントはできていると思っています。その仕組みを理解し、「自ら活用する」という社員が活躍している気がしますね。

常に事業に真剣に、チャレンジする風土はじげんの昔からのカルチャーでもありますよね。他に「昔から変わらないじげんらしさ」はどういったところにあると思われますか。

須崎:数字へのコミットメント、当事者意識を大切にすることは今後もずっと続いていく「じげんらしさ」ではないでしょうか。もちろん、規模に準じてそのバランスゲージは微調整してきていますが、根本は変わりません。「お金をいただくことのありがたみ」を忘れないのはベンチャーの頃から、どれだけ利益が出ていても変わらない部分ですね。正直、ラクなことではないです。ただ、事業に真摯でい続けられる秘訣もそこにあるのかなと思います。

 

天野:数字へのコミットメントカルチャーは、私も今後残していきたいものですね。
業績数字は、事業の提供価値や事業経営能力に対する通信簿。事業を今後も継続していくには「支持される」ものを提供し続けなければいけません。

その通信簿である数字の背景までを充分に咀嚼し、事業にどう生かしていくのかを考え、また新しい目標に向かっていく。そうしてサービスをチームで育てていくのが理想的な形ですが、そのサイクルに携わるメンバーの規模が大きくなった今は、どうしても数字の背景理解にバラつきが生じています。そこの繋ぎ込みをもっと標準化できるように、コミュニケーションを変えながら我々も試行錯誤を重ねています。

ビジョンだけが先行してしまって実態が伴わないような企業って結構あると思うのですが、多くを語らず、結果を追求する骨太感も、昔からあるじげんの魅力なのではないでしょうか。今後は前段でお話した通り、更に発信も増やしながら有言実行度合いを上げていけると良いと思います。

オンラインキックオフの様子。
社員へメッセージをする頻度を今期より増やしている。

今の時代、お金を稼ぐ方法はいくらでもある、「みんなでやる面白さ」を感じられる場所を会社は作らなければいけない

コロナ禍において、「働く場所」「働き方」の意識は大きく変わりましたよね。

須崎:これはコロナ禍で加速したことのひとつと言えると感じています。
特に今の若い人たちにとって、「お金を稼ぐ=会社」ではなくなってきていますよね。
インフルエンサーやYouTuberが良い例ですが、DXが進むことによって個人でお金を稼ぐことのハードルは確実に低くなりました。私たち「じげん」という組織に参加することで、「どんなことができるのか」「組織で事業をつくることがどれほど面白いか」をきちんとお伝えしていかなければ、仲間集めが非常に難しい状態になってきていると感じています。

天野:同じような課題感を私も抱いており、「色んな人を飲み込める組織」に我々も変化する必要があるなと感じています。
フルタイム正社員という枠に留まらず、様々な雇用・契約形態を織り交ぜながら、様々な背景がありながらも実力と気持ちのある方が活躍できる形にすることはもちろん、コロナ禍における感染予防の一環として在宅勤務をじげんでも取り入れてはいますが、今後は介護問題も増えてくるはずなので、より柔軟な在宅勤務やサテライトオフィスの設置などといったことも視野にいれて検討が必要だと感じています。

「真の経営者」を育成する、それが会社の成長につながる

そういった世の中の潮流を踏まえながら、おふたりはどんな組織にしていきたいと思っていらっしゃいますか。

須崎:あくまでこれは私の個人的な意見なんですが、理想は「真の経営者」を増やしていける会社にしていくことですね。意思決定・報酬・その他の面でもダイナミックに「信じて任せる」ことができると、ずっと飽きがこない組織でいられるんじゃないかなと思いますよ。そういった活躍する先輩たちの姿は、若い人にとっても魅力的だと思います。

色んな事を自分で決めて、自分で実行していく自由さは、いくつになっても刺激的で面白い。
そうなるためには、まだまだ決めなければいけないことがあります。現状ですと、まずは「事業部長をたくさん輩出する」というところから取り組んでいます。そして、事業部長から経営者へ成長していってもらえるような仕組みに整えていきたいと考えています。

 

天野:そうですね、そんな組織にしていきたいです。本当の意味の「意思決定」は誰かに言われてやるもんじゃない。私も子会社の社長をやってみて思いましたが、子会社と言えど「経営をする」ということは責任も大きく大変ですが楽しいですし、スピード感をもって成長することができると感じています。

業績を出し続けるためには、育成していく仕組みをつくる必要があります。この会社を通じて、社員全員の人生が豊かになるために、我々がやらなければいけないことはまだまだたくさんありますね。私たちがメンバーの皆さんに「ドーンと突き抜けて欲しい」と強く願う反面、彼らがもっと高められる環境…、例えば責任と報酬と遂行しやすい環境のバランスをアップデートさせるなど、考えると色々出てきますね。

また、会社としてみた時に、大きくなればなるほど「全員経営者になりたい!」という人ばかりでは立ちいかなくなります。事業と共に雇用のポートフォリオも広げ、新規事業創出において価値発揮するメンバー、オペレーション改善をどんどん進めていってくれるメンバーなど、活躍の定義も今まで以上に増やし、深めていくことを追求し続けたいですね。


須崎和延(左)

取締役 執行役員
ライフメディアプラットフォーム事業本部長
株式会社アップルワールド代表取締役社長
株式会社にじげん代表取締役社長
株式会社TCV 取締役社長

大手不動産ポータルLIFULL HOME’Sの営業グループ責任者を経た後、株式会社セプテーニ・クロスゲートにてネットマーケティングに従事。2010年じげん入社後は、不動産領域初のメディア「スモッカ」を立ち上げる。2016年6月に執行役員に就任し、じげん本社の全事業を管掌。じげんグループ会社である株式会社アップルワールド・株式会社にじげんの代表取締役社長、株式会社TCV取締役社長も兼任。2020年7月より取締役 執行役員に就任。

 

天野 孝則(右)

執行役員
新卒で株式会社リクルートスタッフィングに入社後、2016年7月に同社退職。株式会社じげんに入社。
グループ会社 株式会社ブレイン・ラボに兼務出向。2017年10月に同社代表取締役社長に就任し、2020年7月に同社の代表取締役社長を退任し、株式会社じげん執行役員に就任。

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